アスタミューゼは2026年2月4日、新規事業開発の支援ソリューションを本格稼働したと発表した。今回の強化では、20年以上にわたり蓄積した7億件超のイノベーション関連データとAIを融合し、企業の新規事業プロセスを包括的に支える体制を構築した。

このソリューションは、特許、論文、研究資金、投資情報などの膨大な独自データベースと、新規事業支援の実績を活用。アイデエーション(事業構想)の段階から、市場・事業・企業評価、そして経営判断や実行フェーズまで一気通貫でサポートする。属人的になりがちな新規事業の検討プロセスを、再現性の高い意思決定プロセスへと進化させ、企業の持続的成長に資する点が特徴だ。
背景には、生成AIの普及によって情報探索やアイデア創出の効率が上がる一方で、「投資判断」に関するいくつかの課題が顕在化していることがある。たとえば、市場性や事業性の客観評価が難しい、現場と経営層の意思決定が断絶する、AI活用が個人止まりで組織に知見が蓄積されない、中長期視点やスケールアップの視野が不足している――といった問題が挙げられる。アスタミューゼはデータ・AI・専門知見を組み合わせることで、これらの課題解決を目指す。
提供するサービス構成は以下の通りである。
第一に、7億件超のイノベーションデータを活用したデータ/レポート支援だ。これには、成長性の高い領域のデータリストや、市場性・技術用途分析、起点技術評価などが含まれ、勘や経験に依存せずに高確度のアイデエーションや評価が可能となる。データはLLMへの学習も見据え、企業のAI戦略にも利用しやすい構造となっている。
第二に、新規事業開発や推進を支援するAIを活用したプロセスだ。アスタミューゼ独自の知見と新規事業検討プロセスをモデル化したAIを用い、仮説構築、優先順位付け、検討・比較・判断支援までを一貫してサポートする。協働型AIとして、人の意思決定を重視し、根拠や選択肢を可視化することで納得感のある判断材料を提示する。
第三に、研修・ワークショップによる人材育成支援がある。R&Dテーマ探索や新規事業創出に必要な思考法・分析手法を、データ・AI活用を通じて実践的に定着させることができる。AI活用にも対応し、プロンプト設計など汎用スキルのレクチャーも含む。
さらに、AI活用による伴走支援も強化する。専任コンサルタントがAIと並走しつつ、事業仮説の整理や市場性精査、経営層との合意形成など、実行につなげるための支援を行う。新規事業テーマの実行判断時には、M&Aなども視野に入れ、エキスパートの知見も含めて総合評価する体制が整っている。
アスタミューゼの新規事業支援は、単なるスモールスタートではなく、既存事業とのポートフォリオや中長期スケール、企業価値向上を意識した100億円規模の事業創出を設計思想としている。
今後も、データ×AI×専門知見によって企業の新規事業を創出する仕組み作りを継続していく方針だ。
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