日本電気(以下、NEC)は、SBTi(The Science Based Targets initiative)からNet-Zero目標の認定を取得した。
NECでは、2040年度までにバリューチェーンを通じた温室効果ガス排出量のNet-Zero達成を目標に掲げている。今回認定を受けた目標は、同社での排出量や他社から供給されたエネルギーにともなう排出量を対象とする「Scope1・Scope2」だけでなく、サプライチェーン排出量「Scope3」も対象としているという。
同社は、これらの温室効果ガス排出量を2040年度までに2020年度比で「Scope1・Scope2」および「Scope3」のそれぞれ90%以上削減を目指すとのこと。まずはこの削減を最優先し、削減が困難な残余排出量は吸収クレジットで中和することで、Net-Zeroの達成を目指すとしている。
また、これらの中長期目標を達成するために、2030年度までに2020年度比で「Scope1・Scope2」および「Scope3」のそれぞれ50%以上削減を目指す。この達成のために、RE100の基準を満たす再生可能エネルギーの利用の拡大を推進。調達取引先へのエンゲージメントを行い、「Scope3」における排出量の精度向上や削減に取り組んでいる。加えて、再生可能エネルギーの促進やサプライヤーエンゲージメントなどのNet-Zeroへの取り組みにより得たノウハウを、グループ会社のアビームコンサルティングとともに顧客に提供しているという。
NEC今後も、顧客やパートナー企業をはじめとする様々なステークホルダーと協力し、持続可能な社会の実現に貢献するとしている。