ミスミグループ本社は、世界の製造業従事者が創造性向上にどのように取り組んでいるかについて調査を実施し、その結果を発表した。
調査概要
- 調査対象:日本・米国・ドイツの製造業従事者
- 調査時期:2024年4月
- 調査・集計方法:オンライン上でのアンケート調査
- 有効回答数:各国約500件
創造性向上に取り組む人の割合、各国での大きな差異なし
創造性向上において日本・米国・ドイツの3ヵ国で創造性向上に対する取り組む人の割合に大きな差はみられなかった。日本における具体的な取り組み事例としては「本を読む」「美術館に行く」「自然と触れ合う」といった回答が多く、また、製造業従事者らしく「ものづくり・共創活動」といった回答もみられた。
創造性向上に取り組む理由、日本は現状の改善の意識が高い
創造性向上に取り組む理由の1位はどの国も「スキルアップ」で、2位が「仕事の質向上」だった。一方で、3位は日本では「業務効率改善」、米国・ドイツでは「新しい仕事へのチャレンジ」という結果となった。この結果から日本は現状を改善したいという意識が高く、米国・ドイツは未来に向けての挑戦意識が高いと考えられるという。
創造性向上にかける時間と意識、日本の製造業従事者は最も時間がとれていない結果に
創造性向上に取り組んでいる人のうち、日本は「十分な時間をとれていない」と答えた人の割合が最も高く、一方で「もっと時間をとりたいと思っている」と答えた人の割合も最も高くなった。総じて日本は創造性向上への強い意欲があるにもかかわらず、時間が不足している状況が明らかとなった。一方、ドイツは「十分な時間が取れている」と答えた人の割合が70.2%と最も高く、既に創造性向上の取り組みが進んでいることがうかがえる。
創造性向上の阻害要因、日本人の3人に1人は仕事が忙しく時間がない
創造性向上の取り組みを阻害する要因として日本とドイツは「仕事が忙しく取り組む時間がない」が最も多い結果となった。一方、米国では「仕事が忙しく体力がない」と回答した人が多くなっている。日本とドイツの回答傾向が似ており、米国では異なる結果となったという。