ポイントやキャンペーンのみでは目指す関係性を構築できない
──本日は損保ジャパンさんの新サービス「Logbum Camp」に関して、サービスの企画から開発に至るプロセスをお聞きします。佐藤さんと福崎さんはどのような立場で関わられているのでしょうか?
佐藤寛己氏(以下、敬称略):「SOMPO Park」を中心としたオウンドメディアの運営を担当しています。「SOMPO Park」はSOMPOグループ全体の見込み客を創出するという重要な役割を担っており、私の役割は、これまで接点のなかったお客様とつながるためにどのようなコンテンツが必要か、どのようなメディアに育てていくかといったことを考え、実行していくことです。
福﨑雅也氏(以下、敬称略):私の業務の半分は、佐藤と同じく「SOMPO Park」というプラットフォームを育成していくということです。同時に、一日自動車保険や海外旅行保険といったダイレクト加入型商品のマーケティングや、デジタルの広告やSEO、オウンドメディアを活用しお客様を保険代理店さんへ送客するリードマーケティングなどを担当しています。
──「SOMPO Park」が作られた背景と、そこに新たなサービスを追加することになった経緯を教えてください。
佐藤:保険会社である我々は、以前は代理店さんを介してしかお客様とつながる方法がありませんでした。直接お客様との接点を作るには自前のプラットフォームが必要だということになり、2019年に「SOMPO Park」を設立しました。
ただ、お客様とつながり続けるには魅力的なコンテンツが必要です。当初は「会員になれば景品が当たります」といったキャンペーンで登録者を増やすことに注力していたのですが、それだけではお客様との良好な接点を、長期的に維持していくことができません。さらに、ポイントや景品などのコミュニケーションは、接点を維持するために多大なコストがかかり続けてしまいます。
福﨑:我々としては、会員登録していただくだけでなく、メールマガジンなどにも登録してもらい、まずは身近と感じてもらえる存在となりたい。そして、グループの商品やサービスの案内をしたいわけです。懸賞やポイントプログラムだけではそれが難しい状況にありました。特に一昨年あたりからは、「SOMPO Park」でお客様へのナーチャリングをやっていこう、そのためにはポイントプログラムだけではないコンテンツのあり方を考える必要があるね、といった議論がなされていました。
佐藤:そんな中、キャンペーンに惹かれてではなく、「このサイトを利用したいからここに来る」というお客様が集まるようなキラーコンテンツを作りたいと考えるようになったというのが本取組の経緯です。
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