ソフトバンクと日本電気(以下、NEC)は、企業や自治体のDXの推進を目指して、生体認証領域を中心とした戦略的提携に合意した。
ソフトバンクは、スマートビルディング領域をはじめ、企業のDX支援における実績と法人顧客基盤を持つ。一方、NECは、生体認証技術を活かしたソリューションを、世界約70の国・地域の幅広い業種に提供している。
スマートビルなどの入退館やセキュリティーエリアにおいて、生体認証は高いニーズがあることを背景に、両社の強みを組み合わせて顧客基盤の拡大を図っていく。2024年秋以降、ソフトバンクは、NECの生体認証ソリューションを国内の企業や自治体などの顧客へ提案するとしている。
また、NECが、顧客を未来へ導く価値創造モデル「BluStellar」の下で推進する「共創パートナープログラム/Digital ID」にソフトバンクが参画し、NECやその他の参画パートナー企業と各種ソリューションの連携を検討しているという。
主な連携内容として、NECの「Bio-IDiom Services」やマルチモーダル生体認証などの生体認証ソリューションと、ソフトバンクの通信ネットワークや各種ソリューションを組み合わせて、それぞれの顧客へ販売する。
さらに、業種やユースケースに合わせて生体認証のソリューションを提案することで、企業や自治体のニーズに応えるとともに課題解決を支援するなど、生体認証を起点としたDXの市場を拡大するための共創を推進するとしている。
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