TBWA HAKUHODOは、「サステナビリティ×クリエイティビティ」に特化し、ビジネス・社会の仕組みを持続可能にデザインする子会社「株式会社地球中心デザイン研究所」(以下、ECD)を設立した。
ECDは、広告・クリエイティブ業界で実績を重ねてきた有志10名のデザイナーに加え、学識者、有識者、実業家など環境・社会の持続性を専門とする10名のパートナーで構成されている。
ブランディング支援
ECDのブランディング支援は「地球もステークホルダーの1つ」とし、一貫して「サステナビリティ×クリエイティビティ」の考え方で行う。具体的には、ブランディングステップにおいて次図を実践する。
「人間中心」になりがちなブランディングステップを、パーパスデザインやマーケティング戦略といった根幹からプロダクションプロセスまで、地球視点を内在化したデザインへと変革するという。
ワークショップ
FUTURE DESIGN WORKSHOP
将来世代の視点に立ち、よりよい未来を構想する上智大学地球環境学研究科の中川善典教授の開発したフューチャーデザインを企業向けにアップデート。ワークショップを通じて、パーパス策定とアクションプランの創出、インナー、およびアウター向けのブランドデザイン、ネイチャーポジティブ戦略など、持続可能な成長を求める企業のさまざまな活動を支援する。
CIRCULAR UX DESIGN WORKSHOP
事業成長を維持しながら、資源利用や環境負荷を軽減(デカップリング)する循環型ビジネスの実現には、モノ売りからサービス化への移行による顧客体験の最大化が欠かせないという。同ワークショップでは、生活者の視点から満足度の高い循環型体験をデザインする手法を学ぶ。
NATURE POSITIVE DESIGN WORKSHOP
自然再生型の事業には、人間中心主義を超えた地球中心主義の視点が欠かないという。同ワークショップでは、ステークホルダーを非人間にまで拡張し、マルチスピーシーズのウェルビーイングを実現するネイチャーポジティブなビジネスデザインの手法を学ぶ。
プロダクション
ECDは各プロダクション(各種撮影を含むグラフィックや映像/ムービーの制作、イベントなどの制作)においても、サステナビリティに積極的に踏み込んだステップを実践する。
単なる事前事後の計測にとどまらず、企画段階から「サステナビリティ×クリエイティビティ」の考え方を保持。アイデアはもとより、その後の具体的な制作においても「地球を重要なステークホルダーととらえる」視点から立案・提案する。
実際の制作フローではカーボンニュートラルを目指す。AIやバーチャル施設も効果的に活用し、CO₂を削減。サステナビリティの高い水準を保つために、協業パートナーと共に最適な制作環境づくりをするという。
会社概要
- 社名:株式会社地球中心デザイン研究所
- 設立:2024年10月2日
- 代表:代表取締役 佐藤カズー氏
- 所在地:東京都港区芝浦1-13-10第3東運ビル
- 資本金:5000万円
- 事業内容:ブランディング、CIデザイン、広告コミュニケーション、映像コンテンツ、空間デザイン、UI/UXデザイン、戦略策定、新規事業開発、サービス開発、プロダクト開発、地方創生 他
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