AI insideは、日産自動車におけるAI-OCRサービス「DX Suite」の全社展開により、日産自動車におけるAI-OCRの社内ユーザー数が導入時に比べ約10倍に増加し、デジタル化の推進に貢献していると発表した。
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日産自動車は、全社的なDX推進の一環としてAI insideのDX Suiteを導入し、複数の部門・業務において、文書・画像内のテキスト処理業務のデータ化および自動化を推進している。
AI insideでは、DX Suiteの利活用の社内推進のサポートやワークショップの実施などを行い、日産自動車におけるDX推進をサポート。その結果、社内のAI-OCRユーザー数が約10倍になるなど、社内DX推進に寄与する結果になったという。
さらに、2024年7月17日には、日産自動車が開催した社内DX推進イベント「Automation Day4」に参加し、DX SuiteとRPAを連携させた業務自動化事例のセミナーを実施。同セミナーでは、実際の業務フローに即した実践的なデモンストレーションを行い、参加者から「具体的な業務への適用方法が明確に理解できた」「すぐに実践できる内容で有益だった」などの声が寄せられたとしている。
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日産自動車でのAI-OCR活用事例
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生産技術部門
- 内容:現場作業者の作業指示票の手入力業務のデジタル化
- 効果:処理時間を85%削減
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工場部門
- 内容:生産設備から紙で出力される品質測定データの品質管理業務のデジタル化
- 効果:処理時間を480時間/年削減
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開発部門
- 内容:部品メーカーからFAXで提出される部品特性データのデジタル化
- 効果:オフィス内のペーパレス化とデータの一元管理を実現
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間接部門
- 内容:データのダウンロードができない情報端末の情報をスクリーンショットにした後、文字を読み取りデータ化
- 効果:処理時間を削減・手入力エラーの削減
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