必要としている人がいたから起業したSenSprout
内田:
一方、SenSproutはどのようにして起業されたのでしょうか。
川原
SenSprout (2015年1月設立)は、AgICとは違って、いろいろな声にこたえる形で立ち上がったベンチャーです。かつて使い捨て可能なセンサーネットを作るというNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)のプロジェクトをしばらくやっていて、論文だけでなく、最後に試作品を作ることが課せられていたことがあります。それを考えているうちに、農業にとって水が非常に重要なリソースだということがわかって、それで畑の水分がモニタリングできる使い捨て可能なセンサーの試作品を作って発表しました。