人との出会いが起業に結びついたAgIC
内田:
先ほど、「しかるべきタイミングが来たので仲間を誘ってやってみました」とおっしゃいましたが、国立大学の教員が会社を起こすのは、実際そんなに簡単なことではないと思うのですが。
川原
今、技術顧問として、僕がかかわっている会社は2社あります。銀のナノ粒子を含んだ特殊な誘導性インクを使って紙に電子回路が描ける技術を展開するAgIC(エイジック)、それから、無電源、低コスト、低環境負荷で畑の水分や雨量を計測できる土壌モニタリングセンサーSenSprout(センスプラウト)を作る会社の2社で、各々、かなり成り立ちが違います。