電通総研は、エンタープライズシステム「Ci*X」シリーズの3製品、「Ci*X Expense」「Ci*X Workflow」「Ci*X Financials」の最新版を提供開始した。
最新版の「Ci*X Expense Ver.3.4」では出張管理システム「ビズバンスJTB出張予約」との連携など計15項目、「Ci*X Workflow Ver.2.4」では独自の入力値チェックルールの設定など計12項目、「Ci*X Financials Ver.2.2」ではレポート設定の環境間コピー機能など計28項目の機能強化を実施したという。

「Ci*X Expense Ver.3.4」の主な機能強化
「Ci*X Expense」は、企業グループ向けの豊富な機能、充実した入力サポート機能と操作性の高いユーザーインターフェースを兼ね備えた経費精算システム。Ver.3.4の主な機能追加・強化は次のとおり。
1.「ビズバンスJTB出張予約」との連携
JTBビジネストラベルソリューションズが提供する「ビズバンスJTB出張予約」との連携機能を実装。これにより、「Ci*X Expense」の国内出張事前申請/海外出張事前申請画面より、「ビズバンスJTB出張予約」にシングルサインオンし、出張手配ができるようになった。また「ビズバンスJTB出張予約」で手配した実績の明細が「Ci*X Expense」に取り込まれるため、事後精算の際に入力項目がデフォルトでセットされ、申請者の経費精算業務の負荷を軽減するという。
2.入力値に応じて、入力が必要な項目を動的に表示
申請書の特定項目の入力値に応じて、入力が必要な項目のみを動的に表示できるようになった。
これにより、各社固有のルールを細かくシステムで実装できるようになり、入力ミスが軽減されることで申請書の差し戻し件数を削減できるとしている。
「Ci*X Workflow Ver.2.4」の主な機能強化
「Ci*X Workflow」は、人事や総務等の各種申請・届出業務において、申請書の作成から申請・承認に至る一連のプロセスを支援する汎用ワークフローシステム。Ver.2.4の主な機能追加・強化は次のとおり。
1.項目の入力値に対するルール設定
項目の入力値に対するルールを管理者があらかじめ設定できるようになった。これにより、承認者の確認工数や申請書の差し戻し件数を削減でき、業務効率化を実現するという。
2.申請データのCSVデータ取り込み機能
CSVデータで、複数の申請書データを一括で取り込むことが可能。申請項目が多い申請書を起票する場合や代理で複数名の申請を行う場合など、業務負荷を軽減すると述べた。
「Ci*X Financials Ver.2.2」の主な機能強化
「Ci*X Financials」は、企業グループにおける単体決算業務を統合・最適化する会計システム。Ver.2.2の主な機能追加・強化は次のとおり。
1.レポート設定の環境間コピー機能
レポートの定義を出力・取込可能とすることで、検証環境から本番環境への移行等が容易に可能となった。
検証環境で開発したレポートを本番環境に再度一から登録する必要がなく、本番環境に移行できるため、システム運用負荷を軽減できるという。
2.伝票承認時にもワーニングを表示
伝票入力時にワーニングが発生した場合、承認時にも同じワーニングを表示させるよう仕様変更。
これにより、承認者もワーニングの発生を認識した上で該当の会計伝票を確認・承認できるようになり、ミスを軽減すると述べた。
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