リブ・コンサルティングは、企業・組織をまとめた「コンサルティング業界カオスマップ2025」を公開した。

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①コンサルティング業界の継続的な巨大化と成長
コンサルティング業界の2025年の社員数は184,463名と、大きな産業となってきている。また、昨年カオスマップに掲載していた企業との社員数を比較すると136,091名(2024年)→144,519名(2025年)と前年から8,428名増加(約6%増)し、引き続き成長している。
②生成AI市場は総合ファームが市場を席巻
昨今大きな注目を集める生成AI領域では、AI特化型ブティックファームが誕生しているものの、市場の主導権を握るには至っていない。この背景には、デジタル化能力がコンサルティング会社の差別化にはならず、AI自体がコンサルティング会社の必需機能となり、特別なものではなくなってきていることが推測される。そういった中で、むしろ豊富な人材と既存の顧客基盤を持つ「総合×デジタル」系ファームが生成AI関連の案件を獲得し、市場を席巻している。PoC(概念実証)から全社的な業務実装まで、一気通貫で支援できる総合力が勝因と考えられる。
③「グループ総力戦」時代の本格化
個々のファームが単独で戦う時代は終わり、巨大な企業グループとして総合力で勝負する「グループ総力戦」の時代が本格化。これにより、クライアントのあらゆる経営課題に対し、グループ全体でワンストップの価値提供を目指す構造が加速している。
また、B2Bの巨大企業グループによる、コンサルティング会社への出資の動きは、2024年は14社だったが、2025年は20社と勢いが増している。これらの企業は、自社のコア事業とコンサルティング機能を融合させ、戦略策定から実行支援・運用までを内製化する動きを強めている。

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