日本自然保護協会(以下、NACS-J)は、地域全体を見据えたランドスケープアプローチでネイチャーポジティブの実現に取り組む企業の貢献度を評価した「ネイチャーポジティブ貢献証書(以下、貢献証書)」を、企業6社に対して発行した。

今回の貢献証書は各企業の2024年度の取り組みを評価して発行したもの。
2024年度分の貢献証書を発行した企業と、貢献内容の概要
企業名 | 市町村 | 貢献内容の概要 |
株式会社NTTドコモ | 所沢市※(埼玉県) |
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株式会社ゴールドウイン | 小矢部市(富山県) |
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JESCOホールディングス株式会社 | 那智勝浦町(和歌山県) |
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株式会社日清製粉グループ本社 | 只見町※(福島県) |
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日本生命保険相互会社 | 甲賀市※(滋賀県) |
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三菱地所株式会社 | みなかみ町※(群馬県) |
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同貢献証書では、ネイチャーポジティブの実現に向けて生物多様性の保全や再生に力を入れる企業の取り組みが世界目標や市町村の設定した目標にどれくらい貢献しているかを定量的に評価。これにより、自社のネイチャーポジティブに向けた取り組みの状況を客観的に可視化できる。

評価に用いている手法は、現在国際的にも議論されているTNFDなどにおける「自然の状態(State of Nature)の評価」の考え方に即したもの。また、国連環境計画でもその重要性が訴えられている「自然に根ざした解決策(NbS:Nature-based Solutions)」の観点から評価する方法なども用い、包括的な手法で評価している。
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