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データ分析×ロジカルシンキング

机上のスキルで終わらせない、ロジカルシンキング・レバレッジ活用術

第2部:Part 5(最終回)

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ロジカルシンキングがぶち当たる「壁」

 いつもながら、私が横浜国立大学で留学生向けに講義をしている「課題解決」授業での話から始めたい。各国からの学生たちは、自分の意見や主張を論理構築して伝える手段や考え方を学び、それぞれの思いを論理立てて発表できるようになってきた。

 「待っていました!」とばかりに、私は次のハードルを提示してみた。「グループ討議」だ。

 これまでは個人で結論とその根拠を組み立てればよかったのだが、今度は4~5人のグループで統一の結論を出さないといけない。日本人同士ならまだしも、全く文化も国籍も違う学生を意図的に混ぜ合わせたチームでは、メンバー同士が自分の主張をぶつけ合うため、いくら時間を使っても結論が出せない。
 おとなしい学生は黙り、声の大きい学生が強引に議論をリードしようとするものの、合意には至らず時間だけが過ぎていく(私の想定通り)。

 これでは、いくら個々人が(自分なりに)ロジカルな主張をしても、組織としての結論、合意形成ができず、何もモノゴトが先に進まないことになってしまう。

 実は、個人でロジカルシンキングのスキルを身に付けても、組織で活用しようとするとこの限界にぶち当たることがある。最終的には組織内で合意形成を図り、人を動かすには、個人での論理構築完成だけではまだ道半ばだと言えよう。

 では、組織やチームでの合意形成に、どうロジカルシンキングを活かすことができるのだろうか。

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この記事の著者

柏木 吉基(カシワギ ヨシキ)

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