2025年11月7日、みんなの銀行はブックオフとの間で「金融を活用した価値共創にかかる基本合意書」を締結したと発表した。今回の合意により、ブックオフが提供するサービスにみんなの銀行の金融機能やサービスを活用することで、リユース体験の向上および両社の顧客への新たな価値提供を目指す。
ブックオフは、全国約800店舗で書籍や衣料品、家電などのリユース事業を展開しており、オンライン・オフライン双方で「モノを売る・買う・つなぐ」体験を促進している。近年では、待ち時間なく買取金額を受け取れるキャッシュレス買取サービスの導入や会員アプリの機能強化など、顧客体験の質向上に注力してきた。今回の基本合意は、サステナブルな循環型社会への貢献というビジョンの中で、金融サービスによる利便性向上を図る方針に基づいている。
一方、みんなの銀行はBaaS(Banking as a Service)事業を推進しており、企業との提携を通じて独自の金融サービスを各種ソリューションへ組み込む取り組みを強化している。今回の合意で、同銀行の金融機能がブックオフのサービスに組み込まれることで、顧客接点の拡大や付加価値創出の可能性が高まる。
なお、連携の具体的な内容や詳細については今後あらためて発表される予定である。両社は今後の検討を通してサービスの具体像を明らかにしていく方針だ。
