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AI時代の自律型組織とカルチャーの作り方──アトラシアンに学ぶ、新しい「経営のOS」が生む企業価値 

ゲスト:アトラシアン株式会社 マーケティング統括マネジャー 朝岡絵里子氏

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額縁に飾らない。組織に実装される「5つの価値観」

──では、御社らしい組織文化はどのように積み上がっていったのでしょうか。

 アトラシアンには「5つのカンパニーバリュー」があり、これは創業当初から大切にしてきたものです。ただ、きちんと明文化されたのは2005年から2007年頃だと聞いています。

 きっかけは、従業員数が50人から100人へと倍増するタイミングでした。最初の50人が次の50人を採用した際、ファウンダーたちが「少し価値観が違う人が入り始めた」と感じ、価値観を明文化する必要があると考えたのです。

──具体的にどのように策定されたのですか。

 これもジム・コリンズの一連の著作(『ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則』・日経BP社)から着想を得ています。「もし火星行きの宇宙船に5〜7人だけ乗せていくとしたら、自社のバリューを体現している誰を連れていくか」という議論を行い、選出されたメンバーでワークショップを繰り返して決定しました。そうして決まったバリューは、現在に至るまで変わっていません。

──その5つの原則について、簡単にご説明いただけますか。

 はい。アトラシアンらしい、率直で少しユーモラスな言葉で表現されています。

アトラシアンの5つの価値観

1:Open Company, No Bullshit(オープンな企業文化、デタラメは無し)
情報は原則オープンにし、飾らず、ごまかさず、率直にフィードバックする文化。

2:Build with Heart and Balance(熱意とバランスを持って創る)
スピードや情熱だけでなく、長期的な品質やサステナビリティとのバランスを重視する。

3:Don’t #@! The Customer(顧客をないがしろにしない)
短期的な利益のために顧客の信頼を損なうようなことをしない。

4:Play, as a Team(チームとして動く)
個人の成果だけでなく、チームとして成果を出すことを重視する。

5:Be the Change You Seek(自分自身が変化の原動力になる)
誰かがやってくれるのを待つのではなく、変化は自分から起こすもの。

──この5つの原則が徹底されていると感じますが、日本の伝統的な企業がこれらを実践しようとした際、何から始めればよいのでしょうか。「額縁に入れて終わり」になりがちですが。

 私たちは、日々の仕事のやり方や仕組みの中にバリューを組み込んでいます。たとえば、人事評価制度においても、「数字の成果」だけでなく、「どのバリューを体現してその成果が出たのか」という軸で評価やフィードバックを行います。また、「Kudos(クドス)」という感謝を伝える仕組みがあります。同僚に感謝のメッセージと会社から少額のギフトを送ることができるのですが、その際も「この人はどのバリューに基づいて協力してくれたのか」を選んで感謝を伝えます。

──業務プロセスそのものにバリューが組み込まれているのですね。

 はい。他にも「Open Company」を体現する例として、「Ask Me Anything(なんでも聞いて)」というセッションがあります。経営層に対して、社員が忖度なしに「ハードクエスチョン(厳しい質問)」を投げかけ、経営層が一つひとつ丁寧に答える場です。

 最近入社した社員も「本当に忖度がない質問が飛び交っていて驚いた」と言っていましたが、こうした心理的安全性が確保された中で、オープンに意見を言える環境を作ることが重要です。まずは情報を記録し、可視化し、誰もが見られる状態にすることから始めるのが、日本企業にとっても第一歩になるのではないでしょうか。

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「集まることの価値」を再定義する

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この記事の著者

島袋 龍太(シマブクロ リュウタ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:アトラシアン株式会社

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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