「集まることの価値」を再定義する
──働き方についてもお伺いします。コロナ禍を経てリモートワークが普及しましたが、御社は現在どのような働き方をされていますか。
私たちは「Team Anywhere」という完全分散型の勤務体系を採用しています。もともとシドニー創業でグローバルに人が分散していたことや、買収したTrelloのチームが完全リモートで創業していたこともあり、コロナ前から分散型の働き方には慣れていました。
2020年のコロナ禍ですぐに完全リモートに切り替え、その後「将来にわたり分散型勤務を継続する」と宣言しました。現在、出社義務はゼロです。居住地も(一定の条件内で)自由ですし、片道2時間以上かかる場所に住んでいる社員も多数います。
──日本では「原則出社」に戻る企業も増えていますが、御社の場合、オフィスに集まる時はどのような目的で集まるのでしょうか。
「集まるからには、集まる理由があるような集まり方をしよう」と言っています。単なる報告や連絡ならリモートで十分です。オフィスに来る目的は、人と人が脳みそを借り合い、ディスカッションをして、新たなアクションを生み出すためです。
「Team Anywhere」のガイドラインとして、最低でも四半期に1回はチームで集まることを推奨しています。その際は、遠方に住む社員の交通費も会社が負担します。意図的に対面の場を作り、熱量を交換することを非常に重要視しています。
アトラシアンの「経営のOS」が解消する組織の不全
──そうした分散型の働き方や企業文化の積み重ねが、現在提唱されている「System of Work」につながっていると思います。これはどのような概念でしょうか。
「System of Work」を一言で言えば、企業の戦略から現場の実行まで、仕事の進め方そのものを設計する「経営のOS」のようなものです。DXやAI導入といったツールの話ではなく、どう目標を立て、どう仕事を進め、どうナレッジを活かすかという、一段上のレイヤーの概念です。
これは主に4つの原則から成り立っています。
アトラシアンの「System of Work」4つの原則
1:仕事を必ず目標に結びつける
すべてのチーム、プロジェクト、タスクが、どの経営目標に貢献しているかを明確にする。中期経営計画や年度目標と日々の業務のひも付きをデータとして常に見える化する。
2:計画と進捗を追跡する
各部門がバラバラのツール(ExcelやPowerPointなど)で管理するのではなく組織横断で統一された指標で見える化する。
3:知識を解き放つ
社内に眠る「暗黙知」を形式知化し、資産として活用。単に情報を共有することだけでなく、検索可能で再利用できる「構造化されたナレッジ」として蓄積する。
4:AIをチームの一員にする
AIを単なるツールとして使うのではなく、チームメイトの一人として業務プロセスの中に組み込む。
──特に3つ目の「知識を解き放つ」と4つ目の「AIをチームの一員にする」は、日本企業にとっても関心の高いテーマです。詳細をお聞きしたいです。
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