きっかけは、キャリアコンサルタントの宿題から
――マイクロソフトからの転職を考えるきっかけは、キャリコンサルタントとの面談がきっかけだったそうですね。
龍太: マイクロソフトには、マネージャー職の社員が希望すれば、外部のキャリアコンサルタントがついて、一緒にキャリアプランを立ててくれる制度があるんです。僕の場合は、さきほど話した一番つらかった時期からカウンセリングを受け始めて、マネージャーではなくなったときも、人事部にお願いしていました。
当時、僕は仕事をやり切っている状態だったので、将来への強い展望はありませんでした。ただ、そのキャリアコンサルトの方に「将来、やりたいことは何ですか」と問われたとき、IT関係の会社の経営に携わっていたいという漠然としたイメージを伝えたんです。すると、「会社の経営に寄り添いたいんだったら、目指したい人間像に積極的に会って、もっと具体的にした方がよい」って言われて。
その頃から、NEC時代の知人、退職してIT会社の経営者になっている方々、転職されている方々とお会いするようになりました。だからといって、何かが大きく変わるということはなかったんですが、今の状況は、その頃に集めた情報が蓄積していった結果なのかなとは思います。