高給のマイクロソフトを退職した最大の動機は「不安」
――収入が減っても、転職に踏み切った最大の動機は、何でしょうか。
龍太: ずばり、不安ですね。50歳前後の時点では大丈夫でも、5年後、10年後、マイクロソフトの厳しいノルマに対して、ずっと同じだけの時間を費やして、成果を出していくのは、とても無理だと考えていました。体は衰えていきます。55歳になる前には、「何か行動を起こそう」と決断をしなければならないだろうと考えていたら、ちょうどその前にチャンスが訪れた。55歳で同じだけの出会いがあるだろうか、あるとしたら金脈を当てるぐらいの相当低い確率じゃないだろうか。なので、転職は「その時点」しかなかったんです。