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英国のシリコンバレー、Tech Cityのキーマンが語る「FinTechのエコシステム」とは?

Financial Innovation Business Conference 2016 基調講演レポート 

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 2月25日、株式会社電通国際情報サービス(ISID)は、FinTech企業のグローバル進出をサポートするなどの目的を持つ「(Financial Innovation Business Conference)FIBC 2016」を開催。2012年から毎年開催され、ミュージックセキュリティーズ、コイニー、freee(フリー)、マネーフォワードなど、錚々たるFinTechスタートアップ企業たちが、この場を活用して成長していったイベントでもある。今年は、国内に限らず、海外のスタートアップ企業からの出場者も募り、開催。会を締めくくるキーノートスピーチには、NewFinance CEOのEddie George氏が登壇。日本とロンドンのFinTechのはじまりから、日本のFinTechの今後について語った講演内容をお届けする。

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積極的なミーティングが産み出したグローバルプラットフォーム

 ここ1年、「FinTech」という言葉が国内でもよく使われるようになってきた。サービス領域は、家計簿・会計ソフトから、貸付、決済、銀行インフラ系など、多岐に渡り、FinTech領域は現在非常に注目されている領域だ。

 今回キーノートスピーチを行った「NewFinance」のEddie George氏は、5年間ロンドンでFinTechのエコシステムの確立に携わってきており、金融業界にて25年間の経歴を持つ。講演では、その金融業界での経験で得られた知見と学術的側面の2部構成でプレゼンテーションを行った。

 講演冒頭、Eddie George氏は自身の経歴を語った。
 今日まで長期に渡り、ロンドンで金融システム、電子機器、eコマース、BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)などの業務経験を持つEddie氏。10年ほど前から自身でプログラミングも続けている。また、7,8年前からはロンドンのシリコンバレーと呼ばれる「テック・シティ」に本拠地を移し、活動している。

タイトルTECH CITY

 エディ氏は「FinTechで鍵になるのは、本当に人である」と述べ、自身が経営するNewFinance設立のエピソードを語った。

私は伝統的な金融業でキャリアの大半を過ごしていました。大企業を中心とした金融業界では、業界内外のパートナーと話しをする機会は多くがありません。ですが、この5年間身を置くFinTechスタートアップ界隈では、飲み会、ミーティング、垣根を越えたコラボレーションなどが頻繁に行われます。15人の飲み会から始まったのが、「NewFinance」です。現在、8400人のメンバーと56の拠点を持つ、FinTech領域のイノベーション・グローバルネットワークに成長致しました。イベント、週次の関連ニュース、研究開発もオープンに実施しています。そして、投資家をFinTechベンチャーに紹介し、またその逆も行い、コンサルティングなども実施する中で、様々なことが起こりつつあります。NewFinanceというプラットフォームは金融業界のエコシステムづくりを行うことで、この領域の成長を促すような活動を行い、起業家のブランドコーチングなどまでをお手伝いするようになりました。

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