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Biz/Zineインタビュー

ティナ・シーリグ教授が語る、クリエイティブであるための「観察」と「マインドフルネス」

『スタンフォード大学 夢をかなえる集中講義』著者 ティナ・シーリグインタビュー(前編)

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クリエイティブな人間になることを学ぶ、最初の一歩

シーリグ:
 興味深いですね。私のスタンフォード大学での授業がNHKの番組(白熱教室)に取り上げられたのですが、放映後、NHKが「面白いと視聴者の評判もよかった。でもこれ(この授業のやり方)は日本では無理だろう」と言ってきたのです。私はどうして無理なのか聞きました。すると「日本の学生はスタンフォードの学生ほどクリエイティブじゃないですから」と。「そんなこと、信じませんよ」と答えました。

 ちょうど5年前、東日本大震災が起こった数ヶ月後、大阪大学で2日間、授業をする機会がありました。土曜日に2時間授業をしてから翌日の日曜日の朝までに持ってくる宿題として、学生にチャレンジ(課題)を課しました。震災後で瓦礫問題などがあったので「ゴミ箱の中のものからできるだけ多くの価値を作り出す」ことを課題にしてみました。ゴミはマイナス価値のものですよね。私たちは、お金を払ってゴミを処分してもらっている。学生たちは、一般には価値がないと思われているゴミから価値あるものを作らなくてはならなくなったわけです。

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