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最適な「チームサイズ」と「マネジメント」を科学的に裏付ける良書『超チーム力』

『超チーム力:会社がかわるシリコンバレー式組織の科学』

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ダンバー数は「150」だけではない――理想的なチームサイズと機能

 第2章「チームに隠された魔法の数字」では、チームサイズを考えるうえで基礎となる理論を解説しています。その理論とは、イギリスの人類学者ロビン・ダンバーの「ダンバー数」です。ざっくりといえば、機能するチーム構成員の人数には上限があり、その人数を「150人(≒147.8人)」とした理論です。でも、「150人」が有名なダンバー数には、150人ではないチーム構成員数があります。以下に紹介していきます。

  • 3~5人「社会集団(クリーク)」:最も親密な友人関係を築ける人数
  • 12~15人「シンパシー・グループ」:誰かが死んだときに、深く嘆き悲しむ友人や家族の人数
  • 50人「一団(バンド)」:オーストラリアのアボリジニやアフリカ南部のサン人が移動するときの平均的な規模に相当
  • 150人「フレンドシップ・グループ」:共同体の中で一緒に暮らすのに最適な人数

 そして、150人を越えた数も、ダンバー数にはあるようです。以下に紹介します。

  • 500人「トライブ」:出会うと会釈する程度の顔見知りの人数
  • 1500人「共同体(コミュニティ)」:人間の長期記憶の情報数の限界で名前と顔がかろうじて一致する

 2章はダンバー数以外にも示唆に富むチームに関しての理論が語られていますが、本コラムでは言及を避けます。また、脳科学を中心に新たな「チーム科学」を語った第3章、「多様性の本質」を語った第4章、生産性とチームの関係を語った第5章への言及も避けます。それぞれじっくり読むべき内容ですので、実際に書籍を購入して読んでみてください。

 次項以降では、チームの最少単位である「ペア」に関して解説されている7章、ペアに1名加えた最少チームのスタイル「トリオ」に関して解説されている8章を、ネタバレし過ぎないようにポイントとなる部分をピックアップしていきます。

次のページ
チーム最少ユニット「ペア」のパターンとマネジメント

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この記事の著者

栗原 茂(Biz/Zine編集部)(クリハラ シゲル)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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