「起業家の周辺で起業家は育つ」という真実
世界的に見れば、起業家が牽引する新興企業が経済の主役として市場を席巻しています。Google、Facebookは勿論ですが、AirbnbやUber、Netflixなど起業家が次々と生み出す新興企業が、既存の古い業界を塗り替えて、経済の主役になる時代になっています。少子高齢化、人口減少というマクロトレンドで見ると難しい状況にある日本においてこそ、起業家経済をいかに盛り上げるかという論点が重要であることには異論はないでしょう。
私は10年前から、日本において起業家経済の発展を阻害しているのは、ベンチャーキャピタルなどの金融資本が足りないという話ではなく、人的資本が足りないのが問題だと思っています。いかにして起業家人材が生まれやすくするか、いかにベンチャーに有能な人材を集結させて新産業を創出し続けるか、という課題に真剣に取り組む必要があると思います。