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The Future of Work(未来の働き方)

HRTech領域から見るMicrosoftのLinkedIn買収劇の“驚くほど輝かしい未来”

The Future of Work(未来の働き方):第4回

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 6月13日にMicrosoftのLinkedIn買収が発表されました。すでにたくさんの記事が公開されており、Microsoftからも正式にWebcastが公開されていますが、今回はHRTech分野からまだどこにも書かれていない、この買収劇からみた「HRTech領域の可能性」をまとめてみました。

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突然のHRTech最強コンビが結成?

 今回の発表がされる4日前にLinkedInJapanでのイベントで登壇させていただく機会があったのですが、当然ながらこの買収に関する話など一切なかったこともあり、買収の発表を知った時にはとても驚きました。また、同時に「Microsoftの連結決算においてHRサービスでの売り上げが計上され始める」という点と、ビジネス領域におけるPC占有率ではまだまだそのほとんどがWindowsである実際と、プロフェッショナルネットワーキングサービスを標榜するLinkedInの可能性には非常にワクワクする未来を感じました。

 前回の寄稿でもまとめたとおり、今後のHRサービスにとって、最も重要なものは、個人情報とその個人情報に関連するセマンティック情報となり、いかにこれらの情報を一元管理できる「パーソナルデータストア」としての覇権を握るかが大きな鍵となることをまとめました。

 そして、そのパーソナルデータストアとしての役割という点において、LinkedInは非常に大きな可能性を持っており、著者が約3年前に初めてHRと人工知能に関する寄稿させていただいた際にまとめた「エコノミックグラフ構想」はその最たるモデルとして活用できる可能性があります。

■関連記事:
LinkedInによる世界初の「エコノミックグラフ」構想と、HRで必要とされる人工知能 【池見幸浩】@maskin

 LinkedIn内に蓄積される個人のビジネスパーソンとしてのつながりや相互評価はもちろん、LinkedInが買収したニュースリーダー「Pulse」と連携したニュースサイト「LinkedIn Today」での時事に対する興味関心のみならず、同じく同社が買収した「Slideshare」や「Lynda.com」からの学びや教育への興味関心までの情報と、Microsoftが有するさまざまなビジネスアプリケーションからの情報、まだまだ国内では1位2位を争うMicrosoftのウェブブラウザであるIEでの閲覧履歴が有機的に「ビジネスパーソンデータストア(仮称)」として融合した際には、すさまじい連携が出来る世界が到来します。

http://edge.media-server.com/m/p/kacoyjmn図版:http://edge.media-server.com/m/p/kacoyjmn

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この記事の著者

池見 幸浩(イケミ ユキヒロ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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