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Biz/Zineセミナーレポート

組織におけるUXデザイナーの「働き方」と「キャリア設計」のあり方とは?

UX SKETCH RIDE2016 summer Vol.1 坪田朋(BCG Digital Ventures):後編

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 8月6日にリクルートメディアテクノロジーラボによるイベント「UX RIDE 2016」が開催された。Biz/Zineでは、元DeNAデザイン戦略室長、現在はBCG Digital Ventures に勤める坪田朋氏のセッション「概念のUXデザインを現実に変えるには何が必要なのか」の様子をお届けする。後編では、UXデザイナーのキャリア設計、優秀なデザイナーの採用、組織がデザインシフトするために必要なことを語った内容をお届けする。

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UXデザイナーが活躍するためのキャリア設計とは?

 記事前編では、組織をデザインシフトさせるために立ち上げたデザイン戦略室と、その効果について取り上げた。後編では、デザイン戦略室に所属するデザイナーの働き方や採用の方法。プロトタイピングツールの使いかたや、外部のデザインコンサル会社との協業についてお届けする。

坪田朋坪田朋氏(BCG Digital Ventures Experience Designer)

 最初に坪田氏は、従来までの縦割り型の組織構造から脱し、デザイン戦略室を横断的な組織として立ち上げた背景をこう語った。

これまではデザイナーが事業部に所属する縦割り型の組織構造だったので、ある特定の部署に所属するデザイナーは基本的にその事業専属でした。そのため、新規サービス開発のUI/UXデザインを得意としているデザイナーが、サービスのグロース部分やバナーまで担当して本来のスキルを発揮できない課題が存在していました。 幅広い業務を担当せざるを得ない状況だと、個人のスキルも伸びにくいですし、会社の生産性が低くなります。調整や説得は大変でしたが、デザイナーが所属する横断組織を立ち上げて、サービスや案件ごとに適切なデザイナーをアサインする環境を作りました。

UI Designerの紹介例

 適切なサービスやプロダクトに、適切なUI/UXデザイナーをアサインできるように、上記の図のように一人ひとりのスキルセットを可視化。デザイナーのデータベースが構築されることで、以下のようなキャリア設計が可能になったという。

iOSデザインを強みにしたいデザイナーの例

 iOSのUIデザインを強みにしたいNさんは、新規開発のUIデザインを2回経験した後もiOSの開発スキルを活かせる業務に携わることになった。それぞれのデザイナーが伸ばしたい/成果を出しやすいスキルベースでプロジェクトへの参加が可能なのは、組織で働くデザイナーにとって大きなメリットに違いない。

 また坪田氏はデザイナーの目標設定について、成果評価以外にも、以下のような項目を取り入れることで、デザイナーのスキル開発を促していった。

  1. 成果評価:既存プロジェクトへの貢献度合い
  2. 発揮能力:これから伸ばしたい / 伸びているスキル
  3. 社外活動:ブログや技術イベントでの登壇、ハッカソンへの参加

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