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組織行動によるRegular Innovations

技術も製品も市場も変えない「Regular Innovations」の鍵は組織変革

組織行動によるRegular Innovations:第2回

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 前回は、アバナシー&クラークのイノベーション・モデルのなかで、一般的な文脈で語られるイノベーションとは異質で、それだけに新鮮なRegular Innovationsに着目し、その領域で成功している企業の特長を8つのエッセンスにまとめて紹介しました。Regular Innovationsは、技術も製品も変わらず市場も既存のままでもイノベーションは起こる、仕事のやり方を規則正しく、系統立てて、きちんとすることからもイノベーションは生まれる、という概念です。そのために、8つのエッセンスが有効だとお伝えしました。今回はまず、なぜこれら8つのエッセンスがRegular Innovationsの成功に効くのかについて考えるところから始めます。

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技術も製品も市場を既存のままで起こす「Regular Innovations」の鍵は組織変革

 Regular Innovationsは新たな発明や新しい市場の創造というブレークスルーを伴わないものです。ではどこにブレークスルーが求められるのかといえば、組織そのものです。別の言い方をすれば組織変革です。

 組織変革の分野で著名なハーバード・ビジネス・スクールのジョン・P・コッター教授の著書「企業変革力*1」に、大規模な変革を推進するための8段階のプロセスが示されています。ビジネス・スクール等で数々紹介されるプロセスですので、皆さんもご存知かと思います。

大規模な変革を推進するための8段階のプロセス

 しかし、その実現は容易ではありません。コッター教授もそう述べているし、我々もその難度を経験的に知っています。8つのプロセスを上手に進めようとしながら、実際には色々なところでスタックしてしまいます。例えば、こういうかたちで。

  • 危機意識を高めようとするが、伝言ゲームを繰り返すうちに危機感が薄まる
  • 変革推進のための連帯を築こうとするが、少数の改革推進派が関心の薄い多数派に遠慮する
  • ビジョンと戦略を生み出そうとするが、過去の失敗や実力の過小評価が邪魔をして描けない
  • 変革のためのビジョンを周知徹底しようとするが、書類やメールは飛び交うものの意味づけの対話が足らず、個々人が自分の仕事との関係性を見出だせない
  • 従業員の自発を促したいのだが、誰かが解決してくれるという他人任せになる
  • 短期的成果を出して弾みをつけたいが、成功への第一歩という意味づけが矮小化されてしまい熱が入らない
  • 成果を活かして更なる変革を推進しようとするが、いつしか美辞麗句の列挙など体裁を整えることが活動の目的にすりかわってしまう
  • 変革のDNAを企業文化に埋め込もうとするが、いつのまにか変革が風化し、真面目に取り組んだ人たちに無力感が漂う

*1:「企業変革力」(2002)ジョン・P・コッター 著

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株式会社アバージェンス(アバージェンス)

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