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「学びのイノベーション」EdTechは企業教育をどう変えるか?──デジハリ大学院 佐藤教授に聞く

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「EdTech」と呼ばれる教育分野のITによる変革がいよいよ日本にも到来しつつある。学校や企業の教育がどのように変わるのか、「最適な学び」のためには、どのような制度や仕組みが必要なのか。またツールやコンテンツとして動画や映像によるコミュニケーションはどのように変わるのか。EdTechの最新動向に詳しいデジタルハリウッド大学大学院の佐藤昌宏教授に、ブイキューブ浜野善輝氏がインタビューを行なった。

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EdTechとは「教育×テクノロジー」のイノベーション

デジタルハリウッド大学大学院 教授 佐藤昌宏氏
デジタルハリウッド大学大学院にて「デジタル技術を活用して新しい教育を創る」ことを目的とする「Effective Learning Lab」(佐藤昌宏研究室)を主宰。2004年には、構造改革特区を活用した、日本初の株式会社による専門職大学院デジタルハリウッド大学院の学校設置主要メンバーとして設立に参画する。また、総務省、内閣府など国の委員や数多くのEdTechスタートアップのメンター、各種審査員等を務める。デジタルテクノロジーにより教育にイノベーションを起こすムーブメント「EdTech」分野のフロントランナー。

浜野:
教育分野でのテクノロジーの活用の議論が活発になってきました。

佐藤:
そうですね。「EdTech」(エドテック:教育×テクノロジー)以外にも、HealthTech (医療)や AGRITech(農業)、HRTech (人事)、FinTech(金融) など、「X-Tech」と呼ばれる「各分野でのIT活用の進化」が、近年急速に注目を集めています。全てに共通しているのは、技術による効率化だけでなく、競争原理や制度や仕組み、法制度までも含め、根底からひっくり返してしまうようなイノベーションの可能性を指していることです。
MIT メディアラボ所長の伊藤穰一氏は、AI(After Internet)の世界では9つの原理原則になると語っています。その中の一つ「Learning over education」では、従来の教育の制度や仕組みを越えた「学び」が手に入るとしています。インターネットによって、教育=Education という「教える側」から、学び=Learning という「学ぶ側」へと主体が移ったというのです。つまり、これまで教育や学校という仕組みに頼らなければならなかった知識習得が、自ら能動的に得に行く意思さえあれば、いつでもどこでも「学び」が手に入るというわけです。これまでも学習者中心主義(ラーナーセントリック)というものがありましたが、これが急速に加速するということです。

浜野:
なるほど、EdTechは技術そのものだけでなく、主体的な学びを実践するものとして、捉えられているんですね。

佐藤:
はい、技術やツールとしてだけではなく、教育を提供する教師や学校、制度を考える教育委員会、ツールや教材を提供する事業者、学習者を見守る親など、教育関係者すべてに影響を与える技術革新として考えられています。

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アダプティブ・ラーニングとは「学びの個別化」

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この記事の著者

伊藤 真美(イトウ マミ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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