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都市と地域のイノベーション「Creative Circuit」

21世紀型都市への“アップデート” ──「余白のデザイン」に注目せよ

Creative Circuit #1:ゲスト 多摩大学大学院教授 紺野登氏(第1回)

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「都市と郊外をつなぐインフラ」も“機能不全”な状態に陥っている

本村:
 都市で暮らす人々の「高齢化」によって、その都市の発展が抑制されていくと。

紺野:
 日本では、都市だけではなく、郊外に暮らす人々の高齢化も起きていて、それが都市に影響を与えるわけです。郊外で暮らしながら、都心にある会社に通っていた団塊世代が退職すれば、定期を持たなくなる。そうすると、都心に足を運ぼうとする度にお金がかかるわけです。例えば通勤圏1時間の立川でも東京まで片道600円くらいかかる。週5日往復すれば6000円、年間30万円ほどになる。これは高齢者世帯には重たいですね。通勤していた頃と同じ頻度で都心に行くかというと、行かないでしょう。

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