都市への人口集中が生み出す課題とは何か?
本村:
「都市のあり方」が変わらない中で、都市が機能不全に陥っていると……。具体的には、どのよう課題が生まれているのでしょうか。
紺野:
まず、都市への人口の集中が挙げられます。2050年までに世界人口は90億人をこえると予測されている中で、そのうちの7割は都市に住むだろうという予測があります。理由はいくつもあるのですが、知識経済においては都市に住むほうが仕事を見つけやすいとか、環境変化による農村部・地方の衰退、「生存のための移動の意図」を持って都市に引っ越すことが多いのでしょう。今後もその流れは変わらないはずです。