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コンチネンタル、eHorizonの開発を推進しクラウドソーシング機能を実現へ

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 コンチネンタル・オートモーティブは、すべての車両セグメントでスワームコネクティビティを利用できるようにすることでeHorizonをさらに発展させると発表した。その技術基盤は、交通標識認識に利用されるADAS用車載カメラになるという。

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 コンチネンタルは、カメラから収集したデータをすべてのドライバーが利用できるように、クラウドソーシング機能をカメラに組み込みんだという。この機能では、検出した物体に関する情報がeHorizonに提供され、eHorizonがデータ管理とクラウド通信を処理するという。

 「クラウドソーシング機能を車載カメラに統合することで、アーキテクチャを大幅に変更することなく車両をセンサーネットワークの一部にします。まるで昆虫の群れ(スワーム)のように、このネットワークはルートと交通情報を収集し、他のドライバーに提供します。これにより、車両の往来をインテリジェントにしながら、お客様側の開発労力を最小限に抑えることができます」と、コンチネンタルの高度道路交通システム(ITS)事業部バイス・プレジデントであるユルゲン・シュバイガー氏はは述べた。

 地図データは恒久的に更新され、予測運転の精度が向上する。さらに、ドライバーは制限速度、道路工事、その他の状況に関する位置情報を受け取ることができる。

 eHorizonソフトウェアは、情報のアップロードとダウンロードのためのゲートウェイとデータマネージャの両機能を併せ持ち、車内で生成されたデータと、他の車両から入手した同じ種類のデータの処理の間のインターフェイスとしての機能を果たすという。

 「この原理を使用し、車両をモバイルセンサーネットワークの一部にすると、運転中の意思決定の質が向上します」とシュバイガー氏は説明している。先の交通状況がまだ視界に入っていない車両であっても、クラウドデータを処理することにより、たとえば、最適なブレーキ力が得られるよう準備したり、ハンドル操作の事前準備ができる。

 なるべく早い段階で車両機能を最適化できるようにするこの予測操作が、コンチネンタルのeHorizonの核心であり、自動運転に欠かせない要素になる。現在、クラウドとのデータ通信のなかで、地図データが更新され、情報を車両側にに提供する実証実験を行っている。最初の設定レベルでは、ルートに沿って認識した交通標識に主に焦点を当てる。

 「eHorizonは、クラウドソーシングと関連して、双方向のデータインターフェイスでもあり、運転に一種の連帯感をみ出します。これは、『一人は皆のためにあり、皆は一人のためにある』という格言に似ています」とシュバイガー氏は述べている。

 今後、コンチネンタルの次世代カメラMFC 500が生産段階に入ると、ルートに沿って目印となる建物を検出し、詳細なロードデータベースを構築することも可能になる。これにエネルギー管理予測が加われば、より安全かつ効率的な運転が可能になる。ドライバーにはまったく新しいレベルの情報品質が提供され、ルートに沿った新しいタイプのサポートサービスも提供できるようになるとしている。

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BizZine編集部(ビズジンヘンシュウブ)

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