スポーツでの遊休地活用から、ビッグデータ解析、シェアリングフィットネスまで
1)株式会社Padel Asia
スペイン発祥のラケットスポーツ「パデル」。簡単にプレイできるが、戦略を必要とするスポーツで、8割はテニスと同じだが、コートがテニスコートの半分のサイズで周囲が強化ガラスと金網で囲まれていたり、ラケットが羽子板状になっていたりするなどの違いがある。
同社はパデルの普及とパデル施設の運営をしている。今後は、三菱地所の土地や遊休地を活用して、パデルのPRをしていくことを進めていくという。
2)Fly Data株式会社
もともとシリコンバレーで起業されたスタートアップで、ビックデータ解析を強みとしているスタートアップ。モノやサービスの価格を決める際に浮上する「特定の担当者以外は変更ができない(属人化)」「変更するコストが高い」「そもそも最適な価格が分からない」といった課題をAIによって解決するという。
経験や勘に頼らず、データから最適な価格を決めるというものだ。今回のプログラムではホテル客室価格のAI化を進めた。過去3年分の販売実績データと競合価格や羽田空港の離着陸状況といった外部データを掛け合わせて、予測の高度化をし、リアルタイムな価格設定を学習させることで正確な価格反映を行っている。
アルゴリズムの応用例として、不動産価格決定のAI化、イベントのチケット価格、消費期限のある食品価格など様々な可能性を模索しているという。
3)トライリングス株式会社
5店舗のトレーニングスタジオの運営をしつつ、運動と脳神経に関係する研究を行っている。現在普及している運動マシーン自体が50年以上前に開発されたものを利用していることが問題だと考え、少ない負荷で高い効果が得られる独自のマシーンを開発。医療現場やスポーツの現場などで活用されている。
今回のプログラムでは、「シェアリングフィットネス」を提案。オフィスの内のトレーニングマシーンを複数の企業間でシェアするというものだ。伝統的な社内ジムよりも、汗が出ずに、着替えが不要で、継続もしやすく、リラックス効果が得られるという。健康経営が注目されている中、喫煙所だった場所にシェアリングフィットネスを置いたり、その他空港ラウンジ、駅の待ち合わせ室などへの展開も構想しているという。