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「顧客のジョブ」から考えるイノベーション

「機会マップ」と「ニーズベースのセグメンテーション」を活用した、5つのプロダクトサービス戦略とは?

「顧客のジョブ」から考えるイノベーション:第6回

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市場における全てのニーズを定量化/可視化する「機会スコアと機会マップ」とは?

 最初に、「理解する」ステージにおいて収集された、全ての市場ニーズの優先付けするとともに、定量化するための方法をご紹介していきましょう。

  1. 収集された全てのタイプのジョブ、ジョブステップ、ニーズステートメント(成果ステートメント)、その他プロファイリングに必要とされる項目(一般的なプロファイル、現在のジョブ履行方法、ジョブを成し遂げるための支払い意思など)を記載した質問シートを用意します。
  2. 推定された市場全体のサイズに対して、統計的に有効な数(200人から400人程度)のジョブ履行者にインタビューまたはアンケートを実施します。
  3. 全てのジョブ履行者に、各々のニーズの重要度(そのニーズはどれだけ重要か?)を1から5の尺度で評点を付けてもらいます(1=は全く重要でない、5=非常に重要である)。
  4. 同様に、各々のニーズの満足度(そのニーズに対して現在どれくらい満足しているか?)を1から5の尺度で評点を付けてもらいます(1=は全く満足していない、5=非常に満足している)。
  5. さらに、その他プロファイリングに必要とされる項目に回答してもらいます。
  6. 全てのジョブ履行者から得られた各々のニーズに対する重要度と満足度を機会スコア計算式に投入し、機会スコアを算出します。

重要度と満足度によるニーズの優先付け(図2)重要度と満足度によるニーズの優先付け

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白井 和康(シライ カズヤス)

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