ソラコムのイベントでプロダクト・イノベーター達が伝えた大切なこと

 2月14日に開催されたソラコムのイベント「if-up2019」のオープニングでは、ソラコム玉川社長、アストロスケール伊藤氏、GROOVE X 林氏など、プロダクトを起ち上げた当事者による熱いメッセージが語られた。

[公開日]

[取材・構成] 京部康男 (Biz/Zine編集部)

[タグ] IoT 宇宙開発

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日本にはパッションが足りない─ソラコム玉川氏

玉川 憲氏 株式会社ソラコム 代表取締役社長

 玉川氏は、アマゾンデータサービスジャパンで日本のAWS事業の立ち上げにたずさわった後、、2015年にソラコムを創業。約200億円といわれるKDDIとのM&Aを成功させ、KDDIのグループ会社になったソラコムだが、今も「エグジットの後のゆとり」は微塵も感じさせず、圧倒的なスピード感で新サービスをリリースしている。この日のイベントも、そんな同社のテクノロジーに触れようと、多くのユーザー、エンジニア、経営者が集まった。

 同社が提供するのは「ソラコムエア」(SORACOM Air)というIoTプラットフォーム。MVNOとしてのデータ通信SIMとクラウドサービスを提供し、ユーザー企業がIoT関連サービスを展開できるというもの。最近では、電動車椅子のWHILL、排泄予測デバイスのDFree、AI翻訳機のPOCKETALK(ポケトーク)など、ソラコムを導入した革新的な製品が続々と登場し、その数はますます増えている。

 AWSがクラウドの時代のトリガーになったように、ソラコムもまたIoTのカンブリア爆発の起爆剤ともいえる。

ソラコムを組み込んだ製品

 しかしそれでも「まだまだ足りない」と玉川氏は言う。

今は、AWSやわれわれソラコムのようなプラットフォームがあります。昔のような巨額の投資は必要なく、すぐにビジネスを始めることが出来、失敗も最小コストですむ時代です。ITエンジニアも100万人いる日本からは、もっとプロダクトが出てきていいと思います。

 玉川氏が強調するものづくり、サービスづくりの変化の特長は、1)ソフトウェアによるプロダクトのアップデート、2)IoT、AIを駆使した付加価値の向上、3)ユーザーを中心にした顧客体験、などだ。

 玉川氏は、息子のプログラミングコンテストのエピソードを語った。玉川氏の息子さんは小学校でプログラミングコンテストに応募しファイナリストに選ばれたものの、惜しくも入賞は逃した。その時、息子が語った言葉は、「コーディングだけだと勝てない気がする」というものだった。その言葉を聞いた玉川氏は、「これは今の日本のエンジニアに共通する問題」と気づいた。「日本のエンジニアは、頼まれたものは作るが、パッションが足りない」と感じたという。

ひとつの解決策としては、熱いパッションを持つ人たちの言葉に触れてもらうことです。今日は、「妄想ともいえるパッション」を持つ人たちの話を聞いて、頭をスパークさせてください。

 玉川氏はこう述べ、登壇者を紹介した。

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