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「自動たこ焼きロボット」が目指す2つの革新──“キッチンの自動化”と“ロボットのサービス化”

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 「調理をロボットで革新する」を掲げるコネクテッドロボティクス。2018年にはハウステンボスでロボットたこ焼き店をオープンさせた同社は、ロボットを使って飲食業界をどのように変革していこうとしているのか。流行りつつある「RaaS(Robot as a Service)ビジネス」、2020年に実用化される5Gによってロボット産業はどのように変わっていくのか。コネクテッドロボティクス代表取締役の沢登哲也氏に話を伺った。

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どのようにして「自動たこ焼きロボット」を事業化したのか

──沢登さんはどのような経緯でロボットに関わるようになったのですか。

沢登哲也氏(以下、敬称略):ロボット作りを始めたのは大学に入ってからですが、大学時代にはNHK大学ロボコン(現NHK学生ロボコン)で優勝もしました。ただ、そのままロボット関係の職に就いたわけではなく、飲食店を営んでいた祖父母の影響もあって、飲食業界に入ります。何店舗か立ち上げから携わったのですが、飲食の現場は1日16時間労働も当たり前の過酷な環境でした。そこで飲食業界を1年で辞め、ロボットを制御するソフトウェアを作るようになります。その後、2014年にはコネクテッドロボティクスを立ち上げ、2017年4月から「調理をロボットで革新する」というテーマで本格的に飲食ロボットに取り組むようになりました。

──そこでなぜ“たこ焼き”を選んだのでしょうか。

沢登:どんなロボットにするか悩んでいるときに、ちょうど子どもたちのたこ焼きパーティーに呼ばれました。たこ焼きを焼く様子を見た子どもたちはすごく喜んでくれます。一方で、鉄板を前に長時間たこ焼きを焼くと、熱いし火傷もするのですごく大変でした。この“楽しさ”と“労働”のギャップに着想を得て、自動たこ焼きロボットの開発に取り組むようになりました。

──自動たこ焼きロボットはどのように事業化していくのでしょうか。

沢登:たこ焼きにすると決め、翌月には小型ロボで試作機を作ってスタートアップイベントに参加しました。そこで優勝したことで、仲間が集まり、Maker Faire Tokyoにも出展できることになります。最初のスタートアップイベントでは、15万円程度で買える小さなロボットを使って出展していましたが、やはり飲食店の重労働を解決したい気持ちがあったので、Maker Faire Tokyoでは300万円する産業用ロボットを使いました。ここでも大きな注目を集めることができ、500 Startups Japan(現Coral Capital)の澤山さんとも出会います。

 その後、キリンアクセラレータープログラムやIBM BlueHubに採択されたことで大企業との結びつきができ、クライアントも集まるようになりました。現在、長崎のハウステンボスに自動たこ焼きロボットを導入した店舗があるのですが、そのきっかけとなるHISの澤田会長からも、このころにお声がけいただきました。

コネクテッドロボティクス株式会社 代表取締役 沢登哲也氏コネクテッドロボティクス株式会社 代表取締役 沢登哲也氏

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