DeNAは、これまで社内で行なっていたインキュベーションの仕組みを大幅に改変し、DeNA内外の人材による、スピンアウトを前提とした事業創出を行っていく。また、DeNA社員の独立起業も積極的に支援するとし、その枠組みとして「デライト・ベンチャーズ1号投資事業有限責任組合(以下、デライト・ベンチャーズ)」を組成すると発表した。
デライト・ベンチャーズは、有限責任組合員(LP)にDeNA、無限責任組合員(GP)にDeNAの100%子会社であるDelight Venture Investmentと、DeNA出身者である渡辺大が参画し、100億円規模の資金でDeNA内外の起業家輩出に関わっていくという。
「ベンチャー・ビルダー事業」は、新規事業のアイデア発掘から立ち上げまでをデライト・ベンチャーズがDeNAと共に主体的に行う。早期に外部投資家からの資金調達を通じて、経営者がオーナーシップを持つ新会社としてスピンアウトするもの。スピンアウト後は、デライト・ベンチャーズは少数株主として、新会社の成長を支援するという。
DeNAは、ファンドを通じた投資リターンだけでなく人材や事業を積極的に開放することにより、起業家マインドの高い人材を惹きつけ、スタートアップコミュニティと共に発展していきたいとしている。また、成長事業を発掘し提携や買収に結びつけて行くことも同時に目指す。