「IPOの長期化」から紐解く資金調達大型化の理由
なぜVCの投資/スタートアップ企業の資金調達は大型化しているのだろうか。西村氏は、投資/調達の大型化の裏側にある「IPOの長期化」から説明した。
創業からIPOまでの平均期間は、2009年にIPOした企業の平均で7.7年だったのが、2019年には9.3年と、長期化の傾向にある。それは、上場しなくてもスタートアップ企業は十分な資金を調達することができるようになったからだ。実際、2009年にIPOした企業の平均資金調達額は3810万ドルだったが、2019年には2.7億ドルまで増加している。西村氏は、投資/調達の大型化とIPOの長期化を生じさせている要因を、スタートアップ企業と機関投資家双方の視点から解説する。