SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

ヒトと人工知能が「協働」する時代

ビジネス拡大のためのAI活用で気をつけるべきポイント──“明確な目的”と“社会への責任”とは?

第5回

  • Facebook
  • X
  • Pocket

AIのビジネス活用をスケールさせるために必要なこと

 AIをビジネスで活用し、企業成長の柱とするためには、当然ながら導入コストに見合った効果を創出し続ける必要があります。実証実験を繰り返し、商用化につながらずコストだけが増大していく様子は、俗に「PoC貧乏」と表現されることもあるようです。そして、AI導入の現場でもこのような状況に陥っているプロジェクトを見ることは少なくありません。実証実験を完遂させた次の段階では、検証結果に基づいてAIの導入を進め、活用する領域や業務の規模を広げてビジネスとしてスケールさせることが求められます。

 AIの本格導入の難しさは数字上にも表れています。最新のアクセンチュアのレポート「AI: Built to Scale(ビジネス全体でAIを活用する)」※によると、単なる試験導入ではなく、AI機能を本格的に備えた組織の構築を実現している企業はグローバル全体でわずか16%に留まっていました。これらの企業は、他企業と比べて2倍近くの実証実験を実施し、はるかに速いペースでAIの本格導入を進めていることが判明しています。さらに、この16%のトップ企業は、その他の企業と比べてAI投資から3倍近い投資対効果を得ていることも明らかになっています。

 これらのトップ企業とそれ以外の企業を分かつ大きな違いとして、「意図的なAIの活用」「『責任あるAI』の実現」の2点について説明します。

※ 日本を含む世界12カ国16の業界にわたる企業の経営幹部1,500人への調査を基に、アクセンチュア ストラテジーとアクセンチュア アプライド・インテリジェンスが共同で作成

会員登録無料すると、続きをお読みいただけます

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

次のページ
自社のビジネスニーズを把握して全社で戦略的に取り組む──トップ企業に見るAI活用

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
ヒトと人工知能が「協働」する時代連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

保科 学世(ホシナ ガクセ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

瀧内 孝輝(タキナイ コウキ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • Facebook
  • X
  • Pocket

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング