製造現場へのAI導入を推進するスカイディスクは、製造業における音分析の領域で、実証実験を小規模かつ高速化する簡易パッケージを提供する。従来は1〜2ヵ月の期間を要する音データの特徴量抽出からAIモデル作成までを、1週間程度で提供するという。これにより、AI活用を実証実験段階から脱し、実用化へのスピードアップを目指す。また投資コストを下げることで、今までAIへの投資に踏み切れなかった企業も実証実験を実施できるようになるとしている。
スカイディスクが提供しているSkyAI for Soundでは、様々な特徴抽出手法を組み合わせ、1分程の音データから1万件以上の特徴量を抽出する。抽出した特徴量は、スカイディスクの解析技術を用いて最も効果の高い特徴量に絞り込まれ、音判定AIの作成に用いられる。特徴量作成、絞り込み、AI化技術の組み合わせにより、従来手法では捉えることが難しかった音の特徴を検出できるという。
また、音データの前処理に人が音の特性を理解する仕組みを応用することで、人の聴覚特性に近い判定を可能にしている。これにより、人が音を聞いて正常・異常を判断する業務をAIが代替できるようにしている。
今回提供する簡易パッケージでは、ユーザー企業が取得した音データとSkyAI for Soundを用いて音判定AIを作成し、精度検証を行う。音データをもとに正常・異常を判定できるかどうか、AI化の実現可能性を確認することができる。