SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

Biz/Zineセミナーレポート

スペキュラティヴ・デザインの変遷と未来──提唱者ダン&レイビーに師事した、岩渕正樹氏が語ったこと

登壇者:デザインディレクター/パーソンズ美術大学非常勤講師 岩渕正樹氏

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket

デザインが“民主化”される時代のデザイナーの価値とは

 従来のスペキュラティヴ・デザインでは、一握りの強烈なインスピレーションをもつアーティストが作品を作り、それを美術館に展示して完結してしまう、ということも起きていたようだ。そうした段階を経て、現在のダン&レイビーは、デザイナーのみならず、積極的に人文科学系の学者の想像力や物語力を開放しようとしている。イマジネーションの民主化、さらに多様な人々が学際的に集う中でそれを行うことで、「ここではなく、いまでもない」場所と「いま、ここ」とを行ったり来たりしながら、ビジョンの解像度を高めていくことが可能になると岩渕氏は語る。デザイン実践者でもある岩渕氏はDesigned Realitiesのプロセスを用いて、企業とのビジョン・デザインプロジェクトも開始している。

 そこでは想像力、クリエイティブな教養、人文科学系の造詣がいっそう重要になる。個人がまずそのような態度であることは重要だが、組織の中で1人だけで実践することは難しい。どう組織全体に、社会全体に「共脳」の仕組みをインストールできるか、様々なレベルで長期的に学際性と多様性を醸成していく必要が生じるだろう。また、想像した先に「いま、ここ」とどう接続するかという意味で、現在と未来、具体と抽象、超ミクロと超マクロといった、様々なレンズで自由自在に世界を見られるようになることが求められてくるのではないかと言う。

会員登録無料すると、続きをお読みいただけます

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
Biz/Zineセミナーレポート連載記事一覧

もっと読む

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング