執筆者情報
鈴木 陸夫
(スズキ アツオ)
フリーライター。川のほとりで家族と一緒にのんびりしながら、1日4時間労働で心地よい暮らしを探求中。趣味は人の悩みを聞くこと、「当たり前」を解体・再構築すること。お仕事のご依頼はフェイスブックメッセージなどでお気軽に。
執筆記事一覧
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上場ベンチャーの成長戦略
ビジョナリーじゃなくてもいい──髙島社長が語る、「存在意義」と「変化の予兆」への対応とは?(第1回ゲスト:オイシックス・ラ・大地株式会社 代表取締役社長 髙島 宏平氏)
第1回ゲストは、オイシックス・ラ・大地株式会社 代表取締役社長の髙島宏平氏。上場後も国内外の企業を経営統合し、右肩上がりの成長を続ける同社は、どのような戦略で、食品宅配業界の未来図を描いているのか。後編では、「経営統合後の課題」「M&A」「経営の原点」などを中心に聞いた。
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上場ベンチャーの成長戦略
オイシックス・ラ・大地 髙島社長が語る“ちゃんと”と“やんちゃ”の両立、成長投資が可能な経営体質とは(第1回ゲスト:オイシックス・ラ・大地株式会社 代表取締役社長 髙島 宏平氏)
本連載では、グロース・キャピタル株式会社 代表取締役社長の嶺井政人氏がナビゲーターとなり、IPOから数年後の上場ベンチャーCEOをゲストに招いて、日本からGAFAを生み出すために必要な「上場後」の成長戦略を紐解いていく。第1回ゲストは、オイシックス・ラ・大地株式会社 代表取締役社長の髙島宏平氏。上場後も国内外の企業を経営統合し、右肩上がりの成長を続ける同社は、どのような戦略で、食品宅配業界の未来図を描いているのか。前編では、「上場後の変化」「成長投資」などを中心にお話を聞いた。
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Biz/Zineセミナーレポート
サービスデザインの未来を『The Future of Service Design』から紐解く(『The Future of Service Design』日本語版公開記念イベントレポート)
2020年10月に発行されたレポート『The Future of Service Design』の日本語版公開記念イベントが2021年3月24日、オンラインで開催された。本レポートは、サービスデザインの国際組織サービスデザインネットワーク(以下、SDN)の共同代表ビルギット・マーガー氏(ケルン国際デザイン大学教授)らが、COVID-19の影響を始めとして“視点の転換”を要するさまざまな新しい課題が生じる中、サービスデザインのこれからはどうあるべきなのかなどの問いを探るための材料として発行。さまざまな考察や専門家の発話を「企業組織」「行政」「教育」「テクノロジー」「倫理」「持続可能性」「組織文化」「未来予測」の8つのテーマでまとめている。本稿ではイベントからいくつかのポイントを抜粋してサービスデザインの未来を俯瞰する。
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BZ Monthly Future
日本企業の勝ち筋は「両利きの経営」と「取締役会の刷新」と「テクノロジーの俯瞰力」にある(ゲスト:米ベンチャーキャピタリスト 山本康正氏)
今回のゲストはシリコンバレー在住の投資家・山本康正氏。山本氏は前編で「コングロマリット化」「体験」「データ」という3つのキーワードで世界の潮流を説明。テクノロジーにより大きく変化するビジネス環境において、日本企業は圧倒的に危機意識が足りないと提言した。では、日本企業はいかにしてテクノロジー企業、ソフトウエア企業へと変貌を遂げればよいのか。後編ではスタートアップ投資、シリコンバレーへのアクセスといった観点から、取るべき具体的アクションを提言してもらった。
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BZ Monthly Future
テクノロジーがもたらす3つのメガトレンド──山本康正氏が語る「危機意識」と「インセンティブ設計」とは(ゲスト:米ベンチャーキャピタリスト 山本康正氏)
定期的にテーマを選定し、海外情報を中心とした最新トレンドを有識者が紹介・分析する「BZ Monthly Future」。今回のゲストはシリコンバレー在住の投資家・山本康正氏だ。「元ニューヨーク金融機関×ハーバード大学院理学修士×元グーグル×ベンチャー投資家」というテクノロジーとビジネスをつなぐ経歴を持つ山本氏は、自著を通じて、テクノロジーが世界のビジネスにもたらす潮流を「3つのメガトレンド」として整理し、日本企業が2025年を生き抜くための提言をしている。山本氏が語る、3つのメガトレンドとは何か。日本企業はいかに対峙すればよいのか。
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テクノロジー思考とは何か?
馬田氏と語る、社会の変え方のイノベーション──未来の理想を道筋とともに提示する「4つの方法」とは?(ゲスト:東京大学産学協創推進本部 FoundX 馬田隆明氏)
独立系ベンチャーキャピタル代表で『テクノロジー思考』の著者・蛯原健氏による対談シリーズ。今回は前編に続き、東京大学産学協創推進本部でスタートアップ支援を行う馬田隆明氏をゲストに迎えてお送りする。同氏は最新著『未来を実装する』で、成功する社会実装のポイントとして「インパクト」「リスク」「ガバナンス」「センスメイキング」の4点を挙げている。対談後編となる今回は4つのポイントそれぞれについて伺うとともに、企業組織それ自体を1つの社会と見立てて、新しい技術の社内への実装、すなわちDX文脈での応用の可能性にまで触れてもらった。
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テクノロジー思考とは何か?
「インパクトからはじめよ」──馬田隆明氏と語る、社会的インパクトがビジネスに欠かせない理由とは?(ゲスト:東京大学産学協創推進本部 FoundX ディレクター 馬田隆明氏)
独立系ベンチャーキャピタル代表で『テクノロジー思考』の著者・蛯原健氏による対談シリーズ。今回のゲストは東京大学産学協創推進本部でスタートアップ支援を行う馬田隆明氏だ。同氏は最新著『未来を実装する』で「いまの日本に必要なことは、注目されがちなテクノロジーのイノベーションではなく、社会の変え方のイノベーションではないか」と問題提起し、社会実装のための実践的な手法を豊富な学術的蓄積から解説。これからのビジネスに特に重要なのは「未来の理想=インパクトを描き、道筋とともに提示すること」であると主張している。なぜいま社会実装、そして社会インパクトをビジネス視点でも論じる必要があるのか。対談の模様を前後編でお届けする。
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BZ Monthly Future
サステナビリティを企業戦略の中心に──消費者と投資家から求められる、長期視点での企業経営とは?(ゲスト:博報堂 ミライの事業室 ビジネスデザインディレクター 岩嵜博論氏)
毎月テーマを選定し、海外情報を中心とした最新トレンドを有識者が紹介・分析する「BZ Monthly Future」。博報堂ミライの事業室ビジネスデザインディレクターの岩嵜博論氏に、持続可能な成長を実現する新たな経済モデルとして注目を集める「サーキュラーエコノミー」をテーマに、世界の新潮流を語ってもらった。パタゴニア、アディダス、イケアやH&M、Loopなどの事例も交えて解説する。
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Biz/Zineセミナーレポート
哲学者マルクス・ガブリエル氏が語る、新時代の価値基準──テクノロジーの進化とモラルの革新の共存とは?()
新型コロナウイルスが現代社会の秩序を揺るがしている。経済や資本主義、民主主義、テクノロジー、価値観など、私たちがこれまで築き上げてきた「常識」は、不確実性を増す現代において新しいものへ置き換わる必要に迫られている。現代社会が直面するこの危機を私たちはどう乗り越えていけばよいのか。社会や企業のゴールは「人間性の向上」であるべきと説く哲学者マルクス・ガブリエル氏が2020年11月26日、Works Human Intelligence主催の大規模カンファレンス「COMPANY Forum 2020」内で行った基調講演「New Normality 新時代の価値基準」をレポートする。
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BZ Monthly Future
都市や行政まで領域を広げるビジネスデザイン、日本企業における課題──デザインファームの新潮流【後編】(ゲスト:博報堂 ミライの事業室 ビジネスデザインディレクター 岩嵜博論氏)
毎月テーマを選定し、海外情報を中心とした最新トレンドを有識者が紹介・分析する「BZ Monthly Future’s」。第1弾のテーマは「ビジネスデザイン」。博報堂ミライの事業室ビジネスデザインディレクターの岩嵜博論氏が、今注目すべき海外のデザインファーム5社をピックアップ。そこから浮かび上がるデザインファームの新潮流を論じてもらった。前編につづき本稿で取り上げるのはBjarke Ingels GroupとPolicy lab UKの二つの事例。さらにこうした世界の潮流を受けて、日本企業の現状と課題にも触れる。
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BZ Monthly Future
企業戦略、組織変革まで拡大するビジネスデザイン──岩嵜博論氏に聞く、デザインファームの新潮流【前編】(ゲスト:博報堂 ミライの事業室 ビジネスデザインディレクター 岩嵜博論氏)
毎月テーマを選定し、海外情報を中心とした最新トレンドを有識者が紹介・分析する「BZ Monthly Future」。第1弾のテーマは「ビジネスデザイン」。博報堂ミライの事業室ビジネスデザインディレクターの岩嵜博論氏が、今注目すべき海外のデザインファーム5社をピックアップ。そこから浮かび上がるデザインファームの新潮流を論じてもらった。前編ではまずBow and Arrow、Moon Creative Lab、SY Partnersの3社を取り上げる。
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Biz/Zineセミナーレポート
MNTSQとIDEOのデザイナーが語る、AIが浸透するプロダクト開発での役割と考慮すべきこと(D4V&IDEO主催ウェビナーレポート:登壇者 MNTSQ生谷侑太郎氏、IDEO田仲薫氏)
AIスタートアップの現場で働くデザイナーの話から「AIプロダクトに関わるデザイナーの新たな役割」を考えるオンラインイベントが2020年10月21日、ベンチャーキャピタルD4VとデザインファームIDEOの主催で開催された。D4Vの出資先企業などでデザイナーとしてAIプロダクトに関わる登壇者4氏が語った内容を「AIプロダクトの開発にあたってデザイナーが考慮すべき10のポイント」としてまとめた。前編に続く本稿では、MNTSQ(モンテスキュー)の共同創業者であり、PM兼デザイナーの生谷侑太郎氏、IDEOのデザイン・ディレクター田仲薫氏の講演内容をお届けする。
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Biz/Zineセミナーレポート
“100台しか売らない家電”の戦略的な位置づけ──老舗企業の再創業に向けた、デザイン組織の要件とは?(「デザインが変える、これからの事業、組織、人材」セミナーレポート Vol.2)
コンセント主催のイベント「デザインが変える、これからの事業、組織、人材」が2020年9月29日、オンラインで開催された。前編では、コンセントのサービスデザイナー佐藤史氏とNKC中西金属工業(以下、NKC)のデザイン組織(通称「KAIMEN」)の発起人であり、責任者の長﨑陸氏の講演内容をお伝えした。 本稿では、なぜBtoB企業のデザイン組織KAIMENが、最初にBtoC商品を投入したのか。また長﨑氏が示す、「企業内デザイン組織には“デザイナーではなく、デザインシステムとCDO”が必要」だというデザイン経営論に注目。KAIMENの一員としても組織変革を支援する、コンセント・小橋真哉氏を交えたディスカッションの様子も含めてお届けする。
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Biz/Zineセミナーレポート
ミスミ吉田氏が語る、DXによる「ものづくり産業の勝ち姿」──2つの構造的な課題への処方箋とは?(Biz/Zine Day 2020 Autumn レポートVol.5:株式会社ミスミグループ本社 吉田光伸氏)
日本の基幹産業である製造業は米中貿易摩擦、さらには新型コロナウイルスといった外部環境の変化に他業界以上の大きな打撃を受けた。また、それ以前から労働力・労働時間の減少という構造的な課題を抱えてきた。持てるポテンシャルを解放するには、労働生産性改革は待ったなしの状況と言える。「Withコロナ時代のサプライチェーン革命」をテーマに開催した「Biz/Zine Day 2020 Autumn」では、ものづくり産業の裏方として取り扱い部品3,100万点、グローバル顧客基盤31万社の製造現場を支えるミスミグループ本社の吉田光伸氏が、デジタルトランスフォーメーション(DX)を通じた「ものづくり産業の勝ち姿」を提示した。その模様をお届けする。
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Biz/Zineセミナーレポート
老舗ものづくり企業のデザイン組織の在り方──第二創業期への回帰と再解釈による「展望のデザイン」とは?(「デザインが変える、これからの事業、組織、人材」セミナーレポート Vol.1)
コンセント主催のイベント「デザインが変える、これからの事業、組織、人材」が2020年9月29日、オンラインで開催された。イベント第1部では、コンセントのサービスデザイナー佐藤史氏が、なぜいまデザインの重要性が増しているのか、デザインとはどのような行為を指すのか、デザインは企業経営にどのように資するのかを整理。第2部では、コンセントが現在進行形で組織変革・事業開発を支援している大阪・NKC中西金属工業(以下、NKC)で、3年前に社長直属のデザイン組織として立ち上げたKAIMENの発起人・長﨑陸氏が登壇。デザインパートナーとして長﨑氏とともに活動しているコンセントのサービスデザイナー小橋真哉氏との対談形式で、歴史ある老舗ものづくり企業でのデザイン組織の立ち上げ経緯、戦略などが語られた。前後編で当日の模様をレポートする。
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Biz/Zineセミナーレポート
エクサウィザーズとUbieのデザイナーが語る、AIが浸透するプロダクト開発での役割と考慮すべきこと(D4V&IDEO主催ウェビナーレポート:登壇者 エクサウィザーズ西藤健司氏、Ubie畠山糧与氏)
AIを含むプロダクト開発の機会が増えたことで、デザイナーの仕事や役割はどのように変わるだろうか。実際にAIスタートアップの現場で働くデザイナーの話から「AIプロダクトに関わるデザイナーの新たな役割」を考えるオンラインイベントが2020年10月21日、ベンチャーキャピタルD4VとデザインファームIDEOの主催で開催された。D4Vの出資先企業などでデザイナーとしてAIプロダクトに関わる登壇者4氏が語った内容を「AIプロダクトの開発にあたってデザイナーが考慮すべき10のポイント」としてまとめた。前後編でお届けするうちの前編では、エクサウィザーズのプロダクトマネジャー兼UXデザイナー西藤健司氏、Ubieのデザイナー、UXリサーチ、スクラムマスター畠山糧与氏の講演内容をお届けする。
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Biz/Zineセミナーレポート
物流はコストセンターから戦略機能へ──日立物流が提案する、Withコロナ時代のサプライチェーン最適化(Biz/Zine Day 2020 Autumn レポートVol.2:株式会社日立物流 佐野直人氏)
コロナ禍で世界的にサプライチェーンの脆弱性が指摘されるようになった。それまで当たり前のものとしてあった物流のリソースも圧倒的に不足している。今後も予想される多面的な変化に立ち向かうためには、物流を含めたサプライチェーンネットワークの大幅な見直しが必要な情勢だ。そんな中、従来のロジスティクス事業の範疇を超え、自社のデジタルプラットフォームをクライアント企業にも提供することで、サプライチェーンの最適化を支援しているのが日立物流。「Withコロナ時代のサプライチェーン革命」をテーマに開催した「Biz/Zine Day 2020 Autumn」の中から、同社IT戦略本部・佐野直人氏の講演をお届けする。
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Biz/Zineセミナーレポート
入山教授とSUNDRED留目氏が語る、“事業ではなく産業を創る”ことが経営学的に正しい幾つかの理由(登壇者:早稲田大学ビジネススクール 入山章栄氏、SUNDRED株式会社 留目真伸氏、角勝氏)
レノボジャパン代表取締役社長などを歴任し、様々な事業創造に携わってきた留目真伸氏。氏が「新しい産業を創る」ことをビジョンに掲げて2019年7月に立ち上げたのが、SUNDRED株式会社の新産業共創スタジオだ。創業からの約1年で12個の新産業プロジェクトが進行中であり、「産業の創り方」をほぼ確立しつつあると語る留目氏。一企業に過ぎないSUNDREDはなぜ産業の創出を目指すのか。確立しつつあるという「産業の創り方」、その鍵を握る越境人材「インタープレナー」とは何か。 2020年9月17日に開催されたオンラインカンファレンス「Industry-Up Day: Autumn 2020」の中から、留目氏と早稲田大学ビジネススクール教授の入山章栄氏による基調講演「こうすれば新産業は創れる」の内容をレポートする。モデレーターは、株式会社フィラメント 代表取締役CEOでSUNDRED株式会社のパートナーでもある、角勝氏が務めた。
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Biz/Zineセミナーレポート
商社マンからビジネスデザイナーへ。三井物産グループ新事業開発組織Moonで気づく“三方良し”の普遍性(登壇者:Moon Creative Lab Inc. Program Designer 和田 岳(わだ がく)氏)
博報堂 ミライの事業室の岩嵜博論氏とTakramのビジネスデザイナー佐々木康裕氏が、ビジネスデザインの第一線で活躍するプロフェッショナルをゲストに迎え、鼎談形式でビジネスデザインの本質に迫るイベント「Business Design Talk」。第6回となる今回は2020年9月12日、三井物産グループの45,000人を超える全世界の組織や社員のアイデアから新しいビジネスを創造する「Moon Creative Lab」のProgram Designer和田岳氏をゲストに迎え、開催された。一般論として、“商社マン”に対して抱かれるイメージはデザインやクリエイティブとは少し距離があるものではないか。商社の王道のキャリアを歩んできた和田氏はいかにしてトランジションを果たしたのだろうか。
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デザイン・アート・ビジネスのトライアド
ビジネスに不可欠な観察力は、脳をつなげるプロセスで鍛える──言語で思考する「観念化」の弊害とは?(ゲスト:事業構想大学院大学 教授 丸尾 聰(まるお あきら)氏【後編】)
今回はゲストに事業構想大学院大学教授の丸尾聰氏を迎えて、アートとデザイン、ビジネスの関係を深掘りする。前編に続く本稿では、アートとロジックの関係、言語で思考することで起こる「観念化」の弊害、デッサンやスケッチで身につく観察力などの話題をお聞きした。