SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

デザイン思考×ビッグデータ

「デザイン思考×ビッグデータ」は認識共有から始めよ

第3回

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket

いきなり「顧客調査・分析」をしてはいけない理由

 デザイン思考を進めようと、いきなり顧客観察やインタビューを始めてはいないだろうか

 「人間中心のアプローチ」ということで、とりあえず「顧客調査・分析」をスタートさせてしまうと、焦点が定まらず、「問題定義」につながる顧客インサイトやニーズの抽出に至らないということになりかねない。最悪の場合は、エスノグラフィーやペルソナ作成などの手法自体が目的化してしまうこともある。

 一方、ビッグデータ分析においても、いきなり分析作業を始めてしまうと、その結果として「分析の具体的な活用先が見えない」、「分析結果に埋もれてしまう」という状況に陥る。ビッグデータもデータサイエンスも何でもできる魔法のようなものでは決してない。

 デザイン思考にしても、ビッグデータ分析にしても、スピーディに始めることは良いのだが、「調査・分析の前にすべき重要なことがある」ことを意識する必要がある。

 有名なスタンフォードd.schoolのデザイン思考プロセスが「共感(empathize)」から始まっている[1]からといっても、“プロジェクトという文脈でデザイン思考を考える場合、最初に明確な目標を定めるのは必然のステップ”[2]であることを忘れてはならないし、また、闇雲に手当り次第に分析することは、地図もコンパスも持たずに、「目的地(ゴール)」がわからないまま航海に出るようなものだと肝に銘じなければならない。

 調査分析をして何に活用していくのか、どのような具体的アクションにつなげていく(意思決定していく)のか、「ゴール」を見据えなければプロセスを推進していくことは難しい

会員登録無料すると、続きをお読みいただけます

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

次のページ
ゴール設定を難航させない「認識共有」

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
デザイン思考×ビッグデータ連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

安松 健(ヤスマツ ケン)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング