Sansanは、10月8日に事業戦略説明会を実施。法人向け名刺管理サービス「Sansan」、個人向け名刺アプリ「Eight」に次ぐ新たな注力領域として、「イベントテック事業」を展開することを発表した。
イベントテックとは、イベント運営の効率化、参加者の満足度向上、そしてイベントの効果の最大化といったイベントが抱える課題に対して、テクノロジーを用いて解決するためのソリューションのこと。海外では既に盛り上がりを見せている領域で、イベント管理ソフトウェアは、全世界で5,000億円の市場があると言われている。
Sansanは2016年からSansan Innovation Project(SIP)などの自社カンファレンスや、企業の課題解決を後押しするビジネスイベント「Meets」を開催してきた。また、2019年には、クリエイティブサーベイやEventHubへの出資、ログミーの子会社化や、「Smart Entry by Eightオンライン名刺」の開発など、イベントテックへの投資を行ってきた。
Sansanは、今回発表した法人向けセミナー管理システム「Sansan Seminar Manager」や、2021年提供開始予定のイベント拡散機能「Eight ONAIR」、そして既存のサービスを組み合わせることで、イベントテック領域における取り組みを加速させていくという。
今回の発表会で、Sansan 代表取締役/CEOの寺田親弘氏は「当社がイベントテックを行う強みは、創業以来10年以上『出会いからイノベーションを生み出す』ことと向き合い続けてきたことにあります。その中で得てきた『アナログ情報のデジタル化技術』『名刺情報を軸にしたビジネスネットワーク』『AIエンジンなど高度な技術の蓄積』を活用し、1年以上かけてイベントテックへの投資や開発を実施してきました。日本国内にイベントテック市場がまだない中で、大きなポートフォリオを描くことができたと考えています。今後は、『出会いからイノベーションを生み出す』というミッションのもと、SansanやEightに続くもう一つの柱として、イベントテックを成長させていきたいと思います」と語った。