DTRSとNTT-ATは、企業が取り組む各種業務の電子化やペーパーレス化などのDX(デジタルトランスフォーメーション)を支援するため、第一弾として、社内業務の中でも重要な位置を占める契約・請求関連業務のDX推進に向け、NTT-ATが展開するAI契約審査プロセス支援システム「インテリジェント契約チェッカー」、RPAツール「WinActor」等のDXツール群と、DTRSによる企業の経営課題に沿ったアドバイザリーサービスとAI-OCR「DeepICRクラウド」を組み合わせ、顧客それぞれにあわせたベストプラクティスを具現化・提案していく。
デロイト トーマツは、これまでスマートワークの推進を目的としたテクノロジーの導入等、企業の管理業務の効率化・高度化を支援するアドバイザリーサービスを多数手がけ、経営変革を後押してきた。経営変革の阻害要因となっていた既存のAI-OCRの課題を解決するためにDTRSが独自に開発したDeep ICRは、ディープラーニングによるノイズ処理や文書全体の認識を行う特徴を持ち、NTT-ATの強みであるインテリジェント契約チェッカーやWinActorなどのDXを推進するソリューション群と相乗効果を生むソリューションとして採用された。両社技術の相乗効果により、契約書・請求書関連業務に対する統合的なDXソリューションを提供することが可能となる。
具体的には、紙の契約書や請求書で顧客との取引を実施している顧客に対して、コロナ下でのリモートワークによる業務のDXを実現するために、DeepICRとWinActorを活用した経理処理の自動化の導入や、契約業務を幅広くデジタル化するために、契約書審査のスピードアップを行うインテリジェント契約チェッカーやDocuSignによる押印処理の電子化を行う。そして、各タスクは、WinActorにより有機的に結合させたペーパーレス業務を実現する。こうした業務改善を、顧客のそれぞれの経営課題・状況に応じたベストプラクティスとして提案していくという。