「データの可視化」が解決する社会課題-Leapcraftの取組み例
実際にLeapcraftはどのようなプロジェクトに関わっているのだろうか。セミナーで取り上げられた交通・医療分野の事例をここでも簡単に紹介しておこう。
1:コペンハーゲン市内の交通モデル
(The Copenhagen Intelligent Traffic Solutions: CITS)
CITSは、最新のセンサー技術、クラウドコンピューティング、シミュレーションアルゴリズムを駆使して開発した交通モデルのプラットフォームだ。データは市の職員が見るクラウドベースのダッシュボードに送られ、リアルタイムで自転車、自動車の交通状況をモニターできるほか、天気、道路工事、信号などの各種の要因別にシミュレーションモードにも切り替えられる。これにより、たとえば信号のタイミングやスピード制限の変更がバスの運行に与える影響などを調べ、交通政策に生かせるようになった。