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帝国データバンク、新型コロナに対する企業の見解について調査結果を発表 20.3%が業態転換の予定あり

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 帝国データバンクは、新型コロナウイルス感染症に対する企業の見解について調査を実施した。

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業績へマイナスの影響を見込む企業は79.9%、2か月連続で8割目前の水準で推移

 今回の調査で、新型コロナウイルス感染症により自社の業績にどのような影響があるか尋ねたところ、『マイナスの影響がある』(「既にマイナスの影響がある」と「今後マイナスの影響がある」の合計)と見込む企業は79.9%(前月比0.1ポイント増)となった。2ヵ月連続で8割目前の水準で推移している。

 また、「影響はない」とする企業は12.0%だった。『プラスの影響がある』(「既にプラスの影響がある」と「今後プラスの影響がある」の合計)は4.2%(同0.1ポイント減)で、前月とほぼ同水準となった。

企業の5社に1社で、事業の業態転換の予定がある

 新型コロナウイルス感染症の拡大が契機となり、事業の業態転換を行う予定(可能性)があるか尋ねたところ、業態転換の『予定がある』は20.3%となり、5社に1社はすでに転換済みか転換する可能性あるいは検討していることがうかがえた。とりわけ、経営戦略として「すでに転換している」が2.1%となり、企業からは「GIGAスクール関連業務の事業拡大によるプラスの影響がある」(ソフト受託開発、群馬県)といった声があげられた。また、「クリーンブース設置工事に関する仕事が大幅に増えた」(配管工事用付属品製造、愛知県)というように、期せずして「すでに転換している」が2.3%となった。他方、「予定していない」(72.2%)は7割超であった。企業からは「転換は考えていないが、業務の見直しと強い体質に改善するための努力を重ねていく」(警備、静岡県)といった前向きな声があがる一方で、「業態転換する資金やノウハウがない。計画も立てられない」(各種機械・同部分品製造修理、愛媛県)といった声も聞かれた。

業種転換には資金やノウハウがないことが障害に

 この調査の結果、新型コロナウイルス感染症により業績にマイナスの影響があると見込む企業は、2ヵ月連続で8割目前の水準で推移した。観光支援の各種施策の一時停止や一部地域での休業・営業時間短縮などで低調となった年末特需などにより「旅館・ホテル」や「飲食店」などで厳しい状況となった。

 一方で、プラスの影響を見込む企業は、外食産業に関係する企業や酒類を扱う企業では難しい状況下となったが、内食需要が後押しとなり、スーパーマーケットなど飲食料品を扱う業種を中心に好調となった。加えて、新型コロナウイルスの影響で生じた新たな需要を獲得し売り上げを増加させている企業も現れている。

 また、新型コロナウイルス感染症の拡大が契機となり、5社に1社は、事業の業態転換を行う予定があるとしており、なかでも企業の4.4%はすでに業態転換を行っていた。他方、7割超の企業は、業態転換の予定はなく、既存事業の強化を進めるといった声があがったほか、資金やノウハウがないことが障害となっている様子も浮き彫りとなった。

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BizZine編集部(ビズジンヘンシュウブ)

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