今回の実証実験では、TOKAIコミュニケーションズが空調制御を行うAIの構築と調整、内田洋行が無線センサーの設置とセンサーデータを収集するシステムの構築に加え、制御信号をAIから受信し、空調機へ送信をするシステムの構築を行っている。
実証実験では、フロアに65個の無線センサーを設置し、それらのデータを基にAIが本フロアの39台の空調機制御を行なった結果、夏期と秋期における温度ムラの解消と秋期における約5割の消費エネルギーの削減を達成することができたという。
今後は、四季を通してAIによる空調制御を実現させるために、冬期から春期における実証実験の実施やオフィスの人口密度などの要素が変わった場合でも、同様の効果が得られるかを検証する予定。加えて、東京建物八重洲ビル内で実証実験対象フロアの拡大も予定している。
三社は、実証実験の検証結果を踏まえ、AIによる空調制御に用いるパラメータの調整を行い、更なる快適なオフィス空間の提供と省エネルギーの達成を実現していくとしている。