Industry Oneは、日本の産業界全体のDXを促進し、持続可能かつ国際競争力のある企業成長を支える変革実行パートナーとして、DX企画からソリューションまでを一気通貫で提供する。同社は、三菱商事及びNTTの強みである産業知見とICT技術を集約し、広くパートナー企業とも連携していきながら、DXの土台づくり(企業個社のDX加速化、デジタルを活用した企業間プロセスの最適化)からデジタルビジネスの創造までを一貫して実行支援し、価値提供するという。
まずは、食品流通分野における食品卸の在庫最適化ソリューションの開発を進める。具体的には、小売、卸、メーカーの在庫、受発注、需要予測等、企業内や企業間に散在するデータと、気象予測情報等の外部データをデジタル技術でシームレスかつセキュアに連携する基盤をNTTデータと共同開発。また、エムシーデジタルと共に開発した独自AIエンジンを用いた約10,000商品を対象とした実証実験において、物流センターの在庫を平均約3割(一部カテゴリでは最大4割)削減し、トレードオフの関係にある欠品率も総じて低下させることに成功しているという。
2021年度より、三菱食品が運営するローソン向け物流センターを対象に、ソリューションの提供を目指しており、同社と共に他企業向けに順次展開する予定。
三菱商事及びNTTは、Industry Oneと共に、ブロックチェーン等の先端技術を活用した企業間のスマートコントラクトについても、2021年度より実証実験を開始する予定だとしている。在庫最適化ソリューションの提供と併せて、食品流通業界における食品ロスや人手不足等の課題を解決することで、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に向けた食品流通産業の持続的な発展に寄与することを目指す。今後も日本の産業界全体のDXを促進するあらゆるサービスを拡充していく予定としており、提供開始が本格化する段階で順次公表する予定だとしている。