“ややこしい仕事”がモノづくり企業の勝ち筋
インテグラル型の製造業以外にも、日本がグローバルで強い産業分野はあります。例えば、ファスナーのYKK、業務用チェーンの椿本チエイン、自動車や航空機用バネの村田発條(第2回で紹介)などは、グローバルシェアトップの製品を持つ製造業です。ファスナーやチェーン、バネは自動車や複写機に比べて極めてシンプルな構造の製品ですが、世界で勝ち続けています。
これらの会社に共通するのは、顧客が非常に「高い耐久性を」求めており、そうした要求に応えていることです。そのためには、現場における徹底した品質管理が重要です。