同モデルの主な新規性は「商品のスキャン漏れ時に発出する自動検知アラーム実装」「270億件のID-POSデータに基づく完全AI化したレコメンデーションアルゴリズム搭載」「導入のハードルを下げる月額サブリクションモデルでの提供」だという。
Retail AIのスマートショッピングカートは、セルフレジ機能付きタブレットを搭載したショッピングカート。テクノロジーによって新時代の買い物体験を生み出し、流通の仕組みを改革することを目的に開発し、2018年2月より実店舗での正式運用を開始。2021年6月現在全国で38店舗・3640台が導入されている。トライアルの店舗におけるカート利用率は41.2%、来店頻度の向上やレジ人数削減に貢献すると共に、グループ内企業のみならず他企業への導入も積極的に進めており、小売業界のDXを推進してきた。
今回、海外市場への展開も視野に入れ開発したスマートショッピングカート次世代モデルは、小柄な方・高齢の方も含む様々な利用者のUX向上を目指し、「軽い」「画面が見やすい」、かつ「商品を入れやすい」設計となっているという。また、商品のスキャン漏れを防止する自動検知アラーム装置や、お客様の属性や購買履歴などのデータを活用して、一人一人に最適な商品をAIが選択し、タブレット上でお勧めするレコメンド機能も搭載されている。
今年8月を目途にトライアルの店舗にてテスト導入後、まずは国内企業での本格導入を開始し、2022年以降は海外市場での展開を目指しているのだという。
スマートショッピングカート次世代モデル特徴
旧モデルが既存のショッピングカートにタブレットやスキャナーを装着してスマート化していたのに対し、次世代モデルは始めからスマートカートとしてデザインし、使いやすさを追求。
ハードウェア面
- 店内UX向上を目指した、「軽い」「画面が見やすい」、かつ「商品を入れやすい」デザイン設計
- 商品のスキャン漏れ時に発動する自動検知アラーム装置付き
- 会計後の詰め替えが不要な、マイバッグを取り付けられる設計
- 最大20台接続して充電が可能な設計
ソフトウェア面
- ネットリテラシーを問わないUI設計
- チュートリアルやガイド機能の充実
- AIレコメンドシステム1:270億件のID-POSデータを情報化した社内開発のレコメンデーションアルゴリズム
- AIレコメンドシステム2:パーソナライズされたリアルタイムレコメンド
- AIレコメンドシステム3:定期的な学習により、季節性や商品の移り変わりを考慮可能なレコメンドモデル
ビジネスモデル
- 初期費用を抑え、導入へのハードルを下げる月額サブスクリプションプランを新設