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ビジネスアジリティとデザイン

21世紀のものづくりの基軸となる「体験デザイン」──ユーザー視点を開発に落とし込むための秘訣とは?

第3回

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「ペルソナ」「コアバリュー」「ユーザーフロー」で体験のデザインを開発につなげる

 開発につなげる体験のデザインで、タイガースパイクが作成するアウトプットは主に「ペルソナ」「コアバリュー」「ユーザーフロー」という3点です。この他にも、検討をする過程で作成する制作物はたくさんありますが、プロジェクトの内容に応じて必要な活動内容を変えていきます。開発前の段階で十分な期間や予算がかけられない場合もあるので、活動のゴールから考えてなるべくミニマムで高い効果を生み出す意識も必要です。また、仮説は常に間違っている可能性があることを前提に検証や見直しをして、新たな気づきがあれば変えていきます。このように体験のデザインでも、リーンやアジャイル開発の姿勢は変わりません。

 体験のデザインの取り組みにおける適切なアウトプットの判断軸は、「開発できる要件になっているか」です。デザイン思考を用いて、ユーザーの「使いたい!」を描くことはできたけど、その後の検討につながりにくい課題を抱えている企業は、この間を埋めるための方法として、今回ご紹介した体験のデザインに取り組むことをお勧めします。

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中島 亮太郎(ナカジマ リョウタロウ)

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