「決済の選択の自由」のための組込型金融、BaaS
続いて、次世代取引基盤の「決済の選択の自由」に関して、その仕組みや業界の動向を丸山氏が紹介した。
BtoBとBtoCに共通していえることは、決済は目的ではなく手段であり、目的は「取引」ということだ。取引は3階層で構成されている。ユーザーが使うアプリや事業会社が使う業務画面が最上段にあり、その下に認証や決済など色々な要素が付随、最下層で銀行システムが支えている。各業務アプリが直接銀行APIを使用するケースもあれば、銀行APIを使用するにあたって他のAPIを使用しながら、同時処理していくこともある。これを1つの基盤にまとめていくことが、組込型金融、BaaS(Banking as a Service)を実現する仕組みの概念だ。